【春のクマ 出没相次ぐ】冬眠明けて各地に “300kg超の個体”まで…連休中 クマに遭遇しないための対策とは【news23】
2025年、過去最悪の人身被害を出したクマ。春になり、冬眠が明けた個体の目撃が各地で相次いでいます。まもなく始まる大型連休、“春のクマ”に注意が必要です。
【写真を見る】異例の大きさ 捕獲されたのは“300キロ超”のクマ
異例の大きさ“300キロ超” 春のクマ出没
箱ワナの中でうなり声をあげるヒグマ。これは4月27日、北海道・苫前町で撮影された映像です。
体長約2.2メートル、体重約330キロと、冬眠明けのこの時期としては”異例”ともいえる大きさだといいます。
養護老人ホーム松寿園
「草食べてる!いる!」
秋田市では25日、高齢者施設「養護老人ホーム松寿園」にツキノワグマとみられる体長1メートルほどのクマが出没。
施設側は利用者の安全確保のため、窓やドアの鍵を全て施錠したといいますが、「ガラスが割られるかも」と立ち去るまで不安だったといいます。
既に被害も…各地で過去最速の「出没警報・注意報」
クマですが、ガラスを破るほどの力を持っています。
2025年、山形・南陽市の小学校に侵入した1頭のクマ。辺りの様子をうかがったあとドアに突進。ガラスが破られ、臨時休校となりました。
2025年度、クマによる被害は相次ぎ、死者は過去最多の13人にのぼりました。
そして2026年度はまだ4月にも関わらず、すでに被害が出ています。
岩手・紫波町では4月、クマに襲われたとみられる女性の遺体が見つかり、警察官1人が女性を捜索中にクマに襲われ、重傷を負いました。
こうした事態を受け、岩手、青森、秋田などでは過去最速で「出没警報」が出されています。
【クマ 出没警報・注意報】
▼宮城県:19日に警報発表
→過去最速(4月の発表は初)
▼青森県:20日に警報発表
→過去最速(4月の発表は初)
▼岩手県:22日に警報発表
→過去最速(4月の発表は初)
▼秋田県:14日に警報発表
→過去最速
▼山形県:27日に注意報発表
▼福島県:16日に注意報発表
「今の時期で見たのは初めて」昨年の倍の目撃数に
岩手・一関市に住む会社員の千葉規育さん。
千葉規育さん
「ロープでつながっているので、ロープが絡まってて、ぶら下がっていたような状態」
27日、飼っていたヤギ1頭が死んでいるのが見つかりました。周囲に残されていたのは、クマのふん。警察はクマに襲われたとみています。
こちらの家では2025年11月ごろから、敷地内にある「柿」がクマに狙われるようになったといいます。
千葉規育さん
「車で走ってるときに田んぼの中にいたクマを見つけ、車を止めて写真を撮った」
そして、過去には干し草を入れたビニールが破られるなどしました。
千葉規育さん
「何年か前から、この辺でよく見るようになりましたね」
ーー時期としては?
千葉規育さん
「今の時期で見たのは初めて」
喜入友浩キャスター
「クマの目撃情報が相次いでいる一関市では先週、今年初めて出没警報が発表されました」
4月の市内のクマ目撃件数は例年20件ほどですが、2026年はすでに40件を超えています(28日午前時点)。
岩手県一関市農林部 中舘千里 林政推進課長
「人の近くに堂々とクマが来るのは数年前まではとても考えられないと、私ども思っていましたので驚いている」
市では、この春からクマをひきつける柿などの木の伐採を始めるとしています。
本来の活動範囲は限定的 なぜ冬眠明けのクマは人里に?
クマは冬眠前、大量のエサを必要とするため行動が活発化し、ときに凶暴となります。
しかし本来、冬眠明けの春は活動の範囲は限定的になるといいます。
東京農工大大学院 小池伸介 教授
「この時期、クマの食べ物は山にある、芽吹いたばかりの柔らかい葉っぱや柔らかい草を食べる。そういったものは山の中に大量にあるので、本来であれば、それを食べればいい」
そのクマがなぜ今、人里に現れているのでしょうか。
東京農工大大学院 小池伸介 教授
「昨年の秋に人の生活圏で美味しい経験をしたクマからすると、春もちょっと(街に)出てみるというような行動に移った可能性は考えられる」
まもなく始まる大型連休。旅行先では注意が必要だと、小池教授は話します。
東京農工大大学院 小池伸介 教授
「昨年の出没情報も見て、昨年出没があった場所は今年も出没するかもという意識が大事」