「2027年問題」でエアコン9万円増も!?買い替えタイミングや正しい試運転の仕方をプロに聞く【ひるおび】

この先の厳しい暑さに欠かせない「エアコン」。
夏本番を前に知りたい正しい「試運転」の仕方や掃除のコツ、さらに気になる「エアコン2027年問題」について、プロに聞きます。
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“したつもり”試運転、していませんか?
エアコンの試運転を、ただ「スイッチを入れて涼しい風が出たら終わり」にしていませんか?
ダイキン工業の調査では、エアコンの試運転を「実施している」と回答した人の約9割が、適切な方法で試運転ができていない可能性があることが分かりました。
≪エアコンの正しい試運転≫
『冷房を16℃~18℃(最低温度)に設定して、40分運転する』
なぜ40分もかかるのでしょうか?
▼最初の10分は・・・
異常検知に必要な連続運転時間は最低10分です。
10分間運転し、「冷風は出ているか」「運転ランプが異常を示す点滅などしていないか」を確認します。
▼さらに30分運転することで・・・
エアコンの吹き出し口周辺から水が漏れてこないか、嫌なニオイがしないか、異音がしないかをチェックします。
また、配管から屋外に排水されたかも確認します。
これらの水が出るまでに30分程かかるので、すべて確認するには合計40分の運転が必要となります。
家電・住宅設備のプロ “家電王” 中村剛氏:
気をつけたいのが、冬からずっと使っていないと中にカビや埃が溜まっていると思います。換気をして、外に出せるような状態でやった方がいいですね。
試運転をするのに最適な温度は、23~25℃です。
温度が低いと、冷房が作動しない場合もあるので不向きです。本格的に暑くなる前の今の時期に行なうのがベストです。
自分でできるエアコン掃除のコツは?
エアコンの掃除も、暑くなる前に済ませておきましょう。
表面上は綺麗に見えても、カバーを開くとフィルター部分には埃がびっしり。内部に黒カビが生えていることも・・・
内部の汚れやカビの掃除は、プロの業者に頼むのが安心です。
使用頻度にもよりますが、1年~2年での本体の掃除が推奨されています。
自分でもできるエアコンのホームケアを、“プロのおそうじ”ダスキンに聞きました。
◆掃除前に運転を停止して電気プラグを抜く
◆フラップ(吹き出し口)・全面パネル
・水を含ませよく絞った柔らかい布でふきとる
◆エアフィルター
・取り外し、2週間に1回のペースで掃除機で埃を吸い取る
(掃除機はタテ・ヨコ十字にかけるときれいに取れる)
・汚れがひどい時は水洗いをする
ダイキン工業によると、エアコンのフィルターを1年間掃除しないと、消費電力が約25%増加するそうです。
約3年分のホコリが溜まったフィルターを掃除したことで、電気料金が1か月で800円削減できたという実験結果もあります。
コメンテーター 長田麻衣:
フィルターは今まで年に1回しか掃除してませんでした。今電気代も高くなってきてるので定期的にやって節約していきたいなと思いました。
中村剛氏:
フィルターを2週間に一回掃除していると、奥にカビが入りづらくなるんです。結局フィルターにずっと溜まってるものが、だんだん中に入っていってしまうということですね。
フィルター掃除はこまめにやったほうがいいです。
価格9万円増も!?「エアコン2027年問題」
2027年4月から、エアコンに対する国の省エネ基準が引き上げられます。
省エネ性能は高まりますが、基準に満たない低価格帯のエアコンが減り、来年4月以降はエアコンが高くなる可能性が指摘されています。
基準引き上げの背景には、エアコンの電力消費の高さがあります。
一般家庭のエネルギー消費量の約3割を占めており、電力消費を抑えるため、メーカー各社には、より少ない電力で効率よく運転できる製品開発が求められています。
基準を満たさない製品の製造が禁止されるわけではありませんが、新基準によってエアコン全体の高機能化が進み、販売価格の上昇につながると見られています。
ビックカメラ家電コーナー担当の新田滉佑さんによると、今のモデルから3割から4割ほど価格が上がる可能性があるそうです。
基準が引き上げられる前の駆け込み需要はすでに始まっており、「今年1月から3月におけるビックカメラ全店の売り上げは、前年の同時期と比べて1.5倍になっている」と話しています。
省エネ基準が変わると価格・電気代は?
ビックカメラ有楽町店の7日時点での価格を比較してみました。
本体価格(14畳タイプ)は
「2027年度省エネ基準未達成」のもので25万8070円。
「達成」のもので34万6020円と、約9万円の差があります。
一方、買い替えの目安となる10年間の電気代は
「未達成」で41万7000円、「達成」で28万6020円と、
省エネ性能が高い「達成」のエアコンの方が約13万円安くなります。
10年エアコンを使い続ければ、省エネ基準を達成しているものの方がお得になる計算です。
中村剛氏:
せっかく世の中に高性能なものがあるので、それをしっかり選ぶための基準の引き上げ、それを皆さんがうまく使ってくれるといいと思いますね。
江藤愛アナウンサー:
私、おそらく13年ぐらい使っているんですよ。
そういう場合はクリーニングをお願いするのか、買った方がいいのか、どちらがいいですか?
中村剛氏:
状況にもよるんですけども、ニオイなどは大丈夫ですか?
江藤愛アナウンサー:
大丈夫だと思います。フィルター掃除もちゃんとやってます。
中村剛氏:
それならば、まず試運転をやっていただいて、その結果で判断すると良いと思います。
もし買い替えるのであれば、いま問題なく使用できるなら、翌年度モデルの情報が出る「秋」に買い替えるのがおすすめだそう。
夏の繁忙期を過ぎた現行モデルが安く買えることもあるそうです。
江藤愛アナウンサー:
まずは帰ったらすぐ試運転します!
(ひるおび 2026年5月11日放送より)
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<プロフィール>
中村 剛氏
東京電力エナジーパートナー勤務
省エネ家電の選び方などをSNSで発信する“家電王”