ユーグレナ含有食品の風味知覚と遺伝子多型の関連性を解明

株式会社ジーンクエストと株式会社ユーグレナは、ユーグレナ含有食品の味や香りの感じ方、嗜好性の個人差と遺伝子多型との関連性について調査し、その結果を発表しました。
概要
株式会社ジーンクエストと株式会社ユーグレナは共同で、ユーグレナ含有食品に対する風味知覚や嗜好性の個人差と遺伝子多型との関連性についての調査結果を発表しました。本研究では、約1,000名のユーザーのアンケート回答と遺伝子情報を用い、風味知覚の個人差に関連する嗅覚受容体遺伝子の候補を抽出しました。この結果は、嗜好性の高い集団の予測や、個人の風味知覚に応じた食品開発への応用が期待されます。
イベント概要:第80回 日本栄養・食糧学会大会での発表
調査内容:ユーグレナ含有食品「からだにユーグレナ グリーンパウダー 乳酸菌」に関するアンケート調査および遺伝子情報解析
調査対象者:株式会社ジーンクエストまたは株式会社ユーグレナの遺伝子検査サービスユーザー(研究同意者約1,000名)
調査結果:風味知覚のタイプは6つに分類され、香りが風味に及ぼす影響が大きいことから嗅覚受容体遺伝子に着目した結果、関連候補遺伝子が見出された。
期待される応用:嗜好性の高い集団の予測、喫食方法の設計・提案、商品設計やターゲット設計への応用
調査手法の特徴:遺伝子情報を用いて“生理的な感じ方の違い”を定量的に評価できる点
風味知覚の個人差と遺伝子多型の関連性
株式会社ジーンクエストと株式会社ユーグレナは、ユーグレナ含有食品に対する風味知覚(味や香りの感じ方)や嗜好性に個人差が存在する理由を解明するため、共同で研究を実施しました。研究では、ユーグレナ含有食品「からだにユーグレナ グリーンパウダー 乳酸菌」を摂取した約1,000名のユーザーに対し、食習慣や摂取時の風味の感じ方に関するアンケートを実施し、その回答と遺伝子情報を分析しました。
クラスタリング解析により、ユーグレナ含有食品の感じ方には6つのタイプが存在することが明らかになりました。これは、風味知覚に大きな個人差があることを示唆しています。さらに、風味の大部分(約80%)を占めると考えられる香りに着目し、嗅覚受容体遺伝子と風味知覚の個人差との関連を調査した結果、複数の関連候補遺伝子が見出されました。
今後の展望と研究手法の応用可能性
本研究で特定された嗅覚受容体遺伝子のタイプをもとに、嗜好性の高い集団を予測したり、効果的な喫食方法を設計・提案したりすることが可能になると期待されます。この探索的な研究は今後も継続され、さらなる調査が行われる予定です。
本研究で用いられた、ゲノム情報とアンケートを組み合わせた調査手法は、ユーグレナ含有食品に限らず、飲料、健康食品、加工食品など、幅広い食品分野に応用可能です。従来の嗜好調査では捉えきれなかった、遺伝的要因に起因する生理的な感じ方の違いを定量的に評価できる点が、本手法の大きな特徴です。
これにより、「どのような人がその食品を好むか」を事前に推定することが可能となり、商品開発やターゲット設定において、より効果的な戦略立案に貢献することが期待されます。
まとめ
株式会社ジーンクエストと株式会社ユーグレナは、ユーグレナ含有食品の風味知覚と遺伝子多型の関連性を調査し、風味知覚の個人差に関連する嗅覚受容体遺伝子の候補を特定しました。この研究成果は、個人の遺伝的特性に応じた食品開発や嗜好性予測への応用が期待されます。