お客さんを惹きつける書店の看板猫が「出版界デビュー」を果たす カナダ

2026-05-27 06:00

小さな書店で人気になっている看板猫が、「カナダ代表」として、世界の書店猫を紹介した本に掲載されました。人懐こくおだやかな性格のこの猫に会うため、わざわざ書店を訪れる人も少なくないようです。

看板猫が本になって登場

書店で客と交流する猫

画像はイメージです

個人経営の書店が「本好きな人々」に愛される理由はたくさんありますが、そのなかでも「看板猫」の存在は大きな魅力だといえます。

カナダのレスブリッジにある「Analog Books」書店にも、有名な看板猫がいます。本棚の間から、あるいは差し込んでくる陽光を浴びながら客を迎える、おだやかな性格の元保護猫Hugoです。しかもこのたび、この猫は「出版界へのデビュー」を果たしたというのですから驚きです。

4月25日の「カナダ独立系書店の日」に合わせて発刊された「Book Shop Cats」では、世界中の書店猫を紹介しています。フランスからトルコ、ナミビアまで40軒の書店が掲載されており、その中には「カナダ代表」として4ページにわたってHugoが写真入りで登場しています。

おだやかで人懐こい猫

本棚の上であくびをする猫

画像はイメージです

「出版社から数年前に声をかけていただきました」というのは、書店を経営するPenny Warrisさんです。

「うちの書店に猫がいると聞いて、撮影とともに猫にまつわる話を教えてほしいと頼まれ、取材を受けました。しばらくしてこの猫が本に登場したと知りました。本当に驚きです」

彼女にとって、その瞬間は今でも「夢のようだ」といいます。

「本当に嬉しかったです。Hugoは開店当初からずっと一緒にいるので、わざわざ猫に会いに来る人もたくさんいるんです。とても人懐っこい性格です。たぶんいつもよく寝ているから、おだやかな気分なのでしょうね」

「お客さんは本が目当てというより、Hugoともう1匹の兄弟猫Copperに会うために来店してくださっているようです。たまに本も買ってくれますけれど」と笑うPennyさんです。

「この書店は、デジタル世界から逃れられるアナログ的な空間だと自負しています。本やギフトを販売したり、朗読会やライブミュージック、手紙を書く会、学生コンテストなどさまざまなイベントを開催したりしています」とPennyさんはいいます。

「やがてここが地域の人々のリビングルームのような存在になったんです。本は人々を結びつける役目を果たし、書店はコミュニティを作り出すのです」

猫のおすすめ本は…?

書店の風景

画像はイメージです

「カナダ独立系書店の日」は2018年に始まりました。単なる「本の小売店」としてだけでなく、識字能力や好奇心、思考を育む場所として、個人経営の書店が果たす役割に焦点を当てたものです。こうした書店は、人と人との繋がりや地域色、そして発見の機会を提供してくれる貴重な場だといえましょう。

「これは非常に重要なことだと思います。どの書店もそれぞれ違います。次に読むべき本をAIが教えてくれるわけではありません。書店に来れば、自分が探していることさえ知らなかった本に出会えるのです」とPennyさん。

レジの近くで丸まっているHugoは、自分が文学界で話題になっていることには気づいていないようですよ。

「Hugoがおすすめの本は、たぶん『The Invention of Hugo Cabret(ヒューゴの不思議な発明)』でしょう。だってこの猫の名前は、その本から取ったのですから」というPennyさんです。

Hugoの正式名はVictor Hugo Cabretといい、Brian Selznickの小説をヒントに、「Les Misérables」の著者Victor Hugoにもちなんで名づけたといいます。まさに書店の看板猫にふさわしい名前ですね。

Hugoはこれからも名声を高めていくことでしょう。

出典:A bookstore cat, a big debut and the spaces that bring Lethbridge together

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