犬は人間が『糖尿病』かどうかを判断することができる?患者の命を救うかもしれないスキルとは
『犬が人間の糖尿病を判断する方法』についてまとめました。患者の命を救うかもしれない犬が持つスキル、特別な訓練を受けた犬の存在など解説します。
犬が人間の糖尿病を判断する方法

犬が非常に優れた嗅覚の持ち主であることは誰もがご存知かと思います。犬はその優れた嗅覚を使い、人間の体臭の変化や成分の違いまでをも感じ取ることができるとされています。
近年では、犬が人間の体調の変化、体調の異常、病気の有無を見分けることができるとされ、注目を浴びているのですが、そのひとつに「糖尿病」があります。
糖尿病の患者である人間の血糖値の急激な変化に犬が特別な反応を示すことがあるというのです。
また、糖尿病の患者を支援するために特別な訓練を受けた「低血糖アラート犬」という存在があります。
とくに1型糖尿病の患者の場合では、自力でインスリンを作り出すことができないため、インスリンを注射しているのですが、それによって低血糖になりやすいという問題があります。
重度の低血糖状態では命にも関わる恐れがあるため、特別な訓練を受けた低血糖アラート犬がサポートしているというわけです。
糖尿病患者の呼気に含まれる成分の変化

糖尿病患者の体の変化のひとつには、呼気の成分の変化があります。
血糖値が高くなりすぎてしまったとき、体はエネルギー不足を補う必要があります。このとき、脂肪を分解し始め、その過程でケトン体という物質が作られます。
そうすると、呼気には独特な甘酸っぱい成分が含まれ、そのニオイの変化を犬は感じ取ることができるとされています。
人間にとっては口臭の変化であり、体の成分の変化としては認識することが難しいものです。しかし、犬にとっては体の成分の変化であることが、はっきりと認識できるとされています。
一般家庭で犬がいる場合では、「飼い主の口元にニオイをしきりに嗅ぎたがる」「飼い主の口元のニオイを嗅いで吠える」などの行動が見られることがあります。
一方で、特別な訓練を受けた犬の場合では、呼気に含まれる成分の変化を“血糖値の異常”として知らせることができます。
飼い主の仕草や行動の変化

愛犬は飼い主の日常の過ごし方をよく観察しています。そのため、飼い主にいつもと違う仕草や行動が見られると、“異常”として判断することがあります。
糖尿病によって、血糖値が急激に上昇したとき、または低血糖を引き起こしたとき、「ふらつく」「ぼんやりとする」「呼吸が荒くなる(または浅くなる)」「汗をかく」などの変化を感知し、異常だと判断するのです。
特別な能力ではなく、飼い主と長年一緒に暮らしている愛犬だからこそ、飼い主の日常のパターンを把握している愛犬だからこそ感じられることです。
低血糖アラート犬はどんな訓練を受けているの?

糖尿病の患者の血糖値が変化したときの「汗」や「呼気」のサンプルを用いた訓練が行われています。
低血糖アラート犬の訓練生は、その汗や呼気のニオイを覚えるための訓練を受けます。そして、その覚えたニオイを感知したときには、自分の体を押しつけたり、吠えたり、「特定の動作で知らせる」ということも覚えます。
正しく反応することができた犬には報酬が与えられます。これを繰り返し、異常を知らせるための行動を定着させることができた犬を低血糖アラート犬としています。
まとめ

犬が人間の糖尿病を判断する方法には、「糖尿病患者の呼気に含まれる成分の変化」や「飼い主の仕草や行動の変化」を挙げることができます。
思い返してみれば…なのですが、我が家の愛犬は、2型糖尿病の患者である祖父の口元を嗅いだり舐めたりすることが大好きでした。
祖父のことが大好きだからだと考えていたのですが、もしかすると、他の人間にはない、特別なニオイを感じていたからなのかもしれません。
また、低血糖アラート犬の存在は、これからより広く日本でも認知されていくことでしょう。
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