アルギン酸アンモニウム、塩分過剰摂取による腎臓への悪影響を抑制する効果を発表

2026-06-10 10:20

トイメディカル株式会社は、国立大学法人熊本大学との共同研究により、海藻由来の食物繊維「アルギン酸アンモニウム」が塩分の過剰摂取によって悪化する腎臓の炎症や線維化を抑える効果を発揮することを明らかにしました。

概要

トイメディカル株式会社(本社:熊本県熊本市南区)は、国立大学法人熊本大学との共同研究において、海藻由来の食物繊維「アルギン酸アンモニウム」が、塩分の過剰摂取によって悪化する腎臓の炎症や線維化を抑える効果を発揮することを慢性腎臓病(CKD)モデルマウスにおいて明らかにしました。本研究成果は、2026年4月24日に国際学術誌「Results in Chemistry」に掲載されました。
研究概要:アルギン酸アンモニウムによる腎臓保護効果
・慢性腎臓病(CKD)モデルマウス(片腎尿管結紮モデル)を使用
・アルギン酸アンモニウム含有飼料を2週間自由摂食させることで影響を検討
・アルギン酸アンモニウムが塩分を吸着し、便中への塩分排泄を促進
・腎臓の炎症に関わる細胞や因子、線維化に関わる因子の発現を抑制

塩分過剰摂取が腎臓に与える影響

慢性腎臓病(CKD)は、進行すると人工透析が必要となるだけでなく、脳梗塞や心血管疾患のリスクを著しく高めるため、患者の生活の質(QOL)や医療経済において大きな課題となっています。特に、過剰な塩分摂取は高血圧や脳卒中、CKDなどの様々な慢性疾患の発症リスクを高めることが知られています。低下した腎機能は不可逆的であることが多く、CKDの進行をいかにコントロールするかが治療の最大の目標となります。

アルギン酸アンモニウムによる塩分オフセット効果と腎保護作用

これまでの研究で、アルギン酸アンモニウムが食事に含まれる塩分を胃腸内で吸着し、便として排出を促す「塩分排出効果(塩分オフセット効果)」を示すことが明らかになっていました。本研究では、この塩分オフセット効果が、塩分の負荷によって悪化する腎臓の炎症や線維化にどのように影響を与えるかを、慢性腎臓病(CKD)モデルの一つである片腎尿管結紮(UUO)モデルマウスを用いて検証しました。実験では、飲水により塩分負荷をかけた状態のUUOモデルマウスにアルギン酸アンモニウム含有飼料を2週間自由摂食させました。その結果、アルギン酸アンモニウムは塩分を吸着して体外に出すことにより、腎臓の炎症や線維化を抑えることが確認されました。具体的には、尿からの塩分排泄が抑制され、便中への塩分排泄が促進され、炎症や線維化に関わる細胞や因子(F4/80、Lcn2、TNF-α、Col1a1, α-SMAなど)の発現が抑制されました。

今後の展望とトイメディカルの取り組み

今回の研究により、アルギン酸アンモニウムが塩分の過剰摂取による腎臓の炎症・線維化を抑制する可能性が示されました。トイメディカル株式会社は、今後もアルギン酸類の有効性や可能性に関する研究を進めるとともに、塩分オフセット技術を通じて「おいしい」も「健康」もあきらめない世界の実現を目指します。

まとめ

トイメディカル株式会社と熊本大学の共同研究により、アルギン酸アンモニウムが塩分過剰摂取による腎臓の炎症・線維化を抑制する効果を持つことがマウスモデルで確認されました。この成果は、慢性腎臓病(CKD)の進行抑制や予防に貢献することが期待されます。

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