「一筋の光が差し込んだ」ハイチ出身の人々にとってのサッカーW杯 52年ぶりの出場 急速に治安が悪化した母国 移民の町NYで見た”特別な思い”

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-06-13 18:33

ついに開幕したサッカー・ワールドカップ。移民の街ニューヨークでは、様々な国の人が母国の出場を喜ぶ中、カリブ海のハイチ出身の人々は、特別な思いを抱えて、代表チームの活躍を祈っています。

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「頑張れコロンビア!」
「パナマはワールドカップに出場するわ!そして優勝よ!」

移民の街ニューヨーク。様々な国の出身者が、ワールドカップでの母国の活躍を期待します。

記者
「こちらはカリブ海のハイチ系の人々のコミュニティです。ハイチもワールドカップ出場を決めました」

ハイチ出身
「最高に興奮しています。出場は52年ぶりで、2回目なんですよ!」

ハイチ系住民が集まる「リトルハイチ」。サッカー好きが集まる店を訪ねると、母国の半世紀ぶりの出場に人々は深い思いを抱いていました。

ハイチ出身
「近年ハイチは苦しい時期を過ごしてきました。だからこそ、このW杯は私たちを団結させてくれるんです」

ハイチではここ数年で、治安が急速に悪化。大統領が暗殺されて以降、武装したギャングが国を事実上支配し、暮らしが崩壊したのです。

人々は相次いで国外へ逃れましたが、亡命先のアメリカでも…。

レストラン共同オーナー ダドリーさん
「亡命が認められると思って裁判所に行ったら、ロビーで移民当局に拘束される例が相次ぎました。多くの仲間が外出を控えて、隠れるように暮らしています。トランプ政権が終わって、元に戻るのを、皆、待っています」

トランプ政権の厳しい移民政策で、今まで「聖域」とされていた裁判所などでも取り締まりが行われるようになったのです。新たなビザの発給も停止され、ハイチからアメリカに渡ることもできません。

母国でもアメリカでも過酷な状況が続く中、海外に逃れた選手たちが中心となって代表チームを結成。「不屈の精神」で見事に大会出場を勝ち取った仲間たちに、コミュニティの人々は希望を託しています。

ハイチ出身
「ネガティブなニュースばかりの母国に、一筋の光が差し込んだんです。私たちにはスポーツがあり、カリブ海の代表として戦う仲間がいるんです」

 レストラン共同オーナー ダドリーさん
「ハイチの出場はコミュニティ全体にとって大きな意味があります。隠れるように生きてきた人々に、外に出る勇気を与えてくれる。もし試合に勝ったら、皆で街に出てお祝いすべきですし、その時に移民当局がいないことを願うばかりです

ハイチ代表の初戦は日本時間14日。格上のスコットランドを相手にどのような戦いを挑むのでしょうか。

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