「甘すぎる」なぜイラン寄りの覚書に? ホルムズ海峡開放のため“イランへの譲歩”以外のカード失う

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-06-18 18:58

アメリカとイランが戦闘終結に向けた覚書に正式に署名しました。14項目からなる覚書にはイラン寄りの内容も目立ちます。ここでワシントン支局長の涌井記者に聞きます。なぜ、こんなにイラン寄りの覚書になったのでしょうか?

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イランに譲歩する以外のカード失ったか

原油価格の高騰につながっているホルムズ海峡の開放を一刻も早く実現したかったわけですが、トランプ政権はイランに譲歩する以外のカードを失っている状況でした。

当初、アメリカが事態打開につながるとみていたのがイランに対する海上封鎖です。
石油を輸出できなくなればイランが白旗を揚げるだろうとみていたのですが、2か月以上耐え続け、イランには軍事的圧力も経済的圧力も効かない、もう交渉で譲歩するしかないというところまで追い込まれていました。

トランプ氏にブーメラン直撃?

ただ、こうした展開についてはトランプ大統領も予想できていたのではないかと指摘する質問が記者会見でありました。

記者
「ある賢人が2020年の1月に“イランは戦争には決して勝てないが、交渉では決して負けない”と言った。その賢人は…」

トランプ大統領
「誰が言ったんだ?」

記者
「ドナルド・トランプです」

トランプ大統領
「そう言うと思ったよ」

トランプ氏にとっては過去の発信(2020年トランプ大統領の投稿「イランは戦争には決して勝てないが、交渉では決して負けない」)がブーメランとなって直撃した格好です。

ガソリン価格 中間選挙に間に合うか?

Q.結局のところ、今回の戦闘は何も得られなかったのではないか、何のための戦闘だったんだという厳しい声が上がっている中で、トランプ政権は今後の展開をどう描いているのでしょうか?

トランプ政権としては、11月の中間選挙に間に合うようにホルムズ海峡の開放をスムーズに進めて、ガソリン価格を下げたいというのが描いている展開です。

ただ、資産凍結の解除などイランへの「アメ」が目立つ覚書の内容には与党・共和党の中でも「甘すぎる」という批判が広がっていて、身内の突き上げも受ける中で、まずはイランと60日間向き合うことになります。

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