猫の寿命に悪影響を与える『親バカ行為』3選 起こりうるトラブルから適切な関わり方まで
愛猫のためを思って続けている行動の中には、猫の健康や寿命に悪い影響を及ぼしていることもあります。特に食事や生活環境、習慣などは、毎日の積み重ねなので、たとえ誤った方向に向かっていても、なかなか気づきにくいこともあります。そこで今回は飼い主の愛情が裏目に出ないよう見直したい「親バカ行為」をまとめました。
猫の寿命に悪影響を与える親バカ行為3選

愛情のつもりでしていることが、猫にとっては逆効果になっているかもしれません。
ここでは、特に注意してほしい3つの行為を具体的に紹介します。愛猫の健康を守るために、まずは自分の習慣を振り返ってみましょう。
1.やたらと食べ物を与える
愛猫が足元にスリ寄ってきてニャーンと鳴けば、「欲しがるから」とおやつを増やし、人の食事中にきた猫に「おすそわけ」と食べ物を与えたりする習慣は、猫を溺愛する飼い主に多い親バカ行為のひとつです。
やたらと食べ物を与える行為は、猫の健康問題につながりやすくなります。そのひとつは肥満で、体重増加は関節への負担だけでなく、糖尿病や心臓病、肝臓への負担などにも関係します。
もうひとつは、偏食や栄養バランスの乱れを助長しやすい点です。お刺身が気に入ってしまい、ドライフードを食べなくなったり、おやつを食べ過ぎて食事が取れなくなると困りますね。
2.かわいいから何でも許してしまう
叱るのがかわいそうと思い、猫がやりたいことを何でもさせてしまうのは良くありません。キッチンカウンターや食事スペースに乗ったり、食品や洗剤が入っている棚を探索したりしても許してしまうなどです。そのまま好き放題にさせていると、誤飲・誤食を引き起こしやすくなります。
ひも類やビニール、プラスチック片などを誤飲してしまえば、緊急手術が必要になるケースもあります。また、人間用の医薬品や観葉植物への接触も命取りです。
もちろん、叱ればよいというわけではありません。猫のしつけは言葉や行為で叱らず「やらない環境」を整えることが基本です。意地悪ではなく、猫の安全を思って線引きしてあげましょう。
3.通院や健康管理を後回しにする
通院は多くの猫が嫌がるものです。キャリーバッグや診察台を怖がるからと、健康診断やワクチン接種を先延ばしにしてしまう人もいるかもしれません。しかし、医療を避けることは、病気の発見の遅れや悪化の危険があります。
特に内臓の病気、腎臓病や糖尿病などは初期変化が目立ちにくく、体重減少や多飲多尿の変化が出た頃には進行していることもあるので、定期的な検査で早期発見することはとても重要です。
猫に多い慢性腎臓病では、早期発見と適切な管理(食事療法や投薬など)を並行することで、QOL(生活の質)を維持しながら数年単位での長期生存が期待できるケースも少なくありません。「嫌がるから行かない」ではなく、通院ストレスを減らす工夫をする方が健康のためにはずっと大切です。
愛情を健康につなげるための関わり方

猫を溺愛するあまり、猫の気持ちを全部汲んであげたくなる気持ちはとてもよく分かります。しかし、飼い主として、愛猫が最期を迎えるまで、健康で安全に暮らせる環境を維持し続ける責任があります。
人間の気持ちや基準だけで判断せず、猫の生態や体の仕組みを知り、健康を守った上で満足してもらえる心地の良い環境を整えるようにしましょう。愛猫が喜ぶことばかりを優先せず、猫の健康や安全に必要なことは、責任を持って行うようにしましょう。
特に通院に関しては、困難さを感じる猫の飼い主は決して少なくありません。自宅でキャリーに入れようとして逃げ回られると諦めたくなることもあるでしょう。
普段から猫も人も良い習慣に慣れておくことも大切ですが、最終的には飼い主の決断ひとつにかかっています。一時の「かわいそう」に流されて、将来的に辛い思いをさせるくらいなら、嫌われ役になることには目をつむって、猫の健康を優先していくようにしましょう。
ちなみに、よほどのことがない限りは、猫が飼い主を嫌うことがないので大丈夫ですよ。
まとめ

猫への深い愛情は飼い主として自然な感情ですが、時として人間の価値観や感情を優先した接し方が、猫が本来必要としていることと、かけ離れてしまうことがあります。
「かわいそう」「喜んでほしい」という気持ちが先走るあまり、判断を誤ってしまい、結果として猫の健康や寿命に悪い影響を与えてしまうことがあります。
猫と暮らしていくためには、家族としての愛情だけでなく、飼い主として猫の特性を理解した管理もとても大切です。どちらかだけに偏らないよう、バランスの良い愛情で猫を大切にしてあげましょう。
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