全身が接着剤まみれの子猫を保護 夫を亡くした女性と出会い、懸命な「オイル・マッサージ」を受けて「幸せな家族」になる 米国

2026-06-24 06:00

接着剤が入ったバケツの中から、生後2ヵ月の子猫が救出されました。そして毎日オイル風呂でマッサージを続け、体にこびりついていた接着剤を少しずつはがしてくれたボランティア女性と、強い心の絆を結んだのです。

接着剤まみれの瀕死の子猫

浴槽につかって洗浄される猫

画像はイメージです

North Texas 動物愛護協会が2026年4月、ソーシャルメディアに投稿したオスの子猫の話が人々の話題になっています。

「Elmerという生後2ヵ月の子猫が、接着剤の入ったバケツ容器の中で脱水症状を起こした瀕死状態で発見されました。この子猫に、キャノーラ油のお風呂や何時間にも及ぶ全身マッサージで懸命な看病が行われ、いまでは体調が回復しました」とあります。Elmerという名前は、人気のある接着剤のブランドからとったといいます。

この投稿を見たネット民からは「子猫の里親になりたい」という申し込みが殺到しました。

保護された直後、Elmerは同協会のボランティアLeah Owensさん(72歳)からケアを受けることになりました。彼女は子猫の毛に固くこびりついた接着剤を取り除くため、数週間にわたって集中的な世話を担ってくれたのです。

実は前年の10月に、Leah さんの夫Rogerさんが多発性骨髄腫で亡くなりました。傷心の彼女にとって、子猫の存在は心の支えにもなったようです。

「Elmerはわたしの心の穴を埋め、たくさんの喜びと幸せを与えてくれました」と話すLeah さん。

大量のオイル風呂で洗浄

濡れた体を拭かれる猫

画像はイメージです

そもそもの始まりは3月31日でした。ある親切な人が、白い接着剤まみれの子猫をダラス近郊のフォートワースにある同協会の本部に運んでくれました。子猫が接着剤のバケツに落ちたのか、だれかに故意に突っ込まれたのかはわかっていません。

接着剤が固まって子猫の呼吸や動きを止めてしまう前に、人々はすぐに洗浄作業に取りかかりました。最初は食器用洗剤とオリーブオイルで洗ったのですが効果がなく、協会の獣医師たちは「安楽死させなければならないかもしれない」と危惧していました。しかし「キャノーラ油を使って洗ったらどうか」とだれかが思いついたのです。

そこでElmerを2ガロン(約7.6リットル)の油に浸け、その後数時間かけてやさしくこすったりマッサージしたりしました。このおかげでほとんどの接着剤が剥がれ落ち、猫の灰色と白の毛がところどころ見え始めました。

「もしあのとき親切な人が発見してくれなかったら、Elmerは数分以内に死んでいたでしょう」と語るのは、同協会の医療責任者Misty Mendessさんです。

ボランティア女性の家族になる

高齢女性の膝にのる猫

画像はイメージです

同協会はElmerの飼い主が決まったことをFacebook上に投稿しました。

「里親募集に対して数100件の問い合わせがありました。しかし最終的にこの猫の福祉は、これまで献身的にケアをしてくれたLeah さんの手にゆだねるのが最善だと考えたのです」

「夫をがんで亡くした彼女は、家の中が静かで空虚に感じると話していました。飼い猫たちはもう大人なので、静かで独立心も強いそうです。Elmerが生活に加わったことで、しばらく感じることのなかった安らぎや喜び、そして繋がりを感じたそうです。彼女は純粋なやさしさからElmerのボランティアを引き受けてくださいました。しかし、お互いの間に生まれた絆は、紛れもなく強いものです」

1ヵ月後、Elmerの体重は約1.1キログラムに増えました。いまは遊び好きな猫として、3匹の同居猫たちと仲良く暮らしています。毛についたオイルを舐めないようにするためにずっとつけていたスポンジ製の首輪も、いまでは外すことができました。

ただし、回復中に何度もマッサージを受けているうちに「人々の足を鼻でつつく癖」がついたといいます。「オイルのスパでリラックスした体験」がよほど気分がよかったので、自分から催促しているつもりなのでしょうか…?

出典:Stuck on you: kitten rescued from bucket of glue bonds with foster parent

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