猫が『鼻血』を出しているときに疑うべき病気3選 命に関わる可能性も?取るべき対処法まで解説
愛猫の鼻から突然血が出ているのを見つけると、驚いてしまいますよね。猫の鼻血は、鼻をぶつけたなどの軽いケガが原因の場合もありますが、中には感染症や腫瘍など重大な病気が隠れていることもあります。そこで今回は、猫が鼻血を出した時に疑うべき代表的な3つの病気と、飼い主が取るべき対処法について詳しく解説します。
猫が『鼻血』を出しているときに疑うべき病気3選

1.猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症)
猫が鼻血を出す原因として非常に多いのが、猫ヘルペスウイルス感染症や猫カリシウイルス感染症など、いわゆる「猫風邪」です。
これらのウイルスに感染すると、通常、重度のくしゃみや鼻水が引き起こされます。
しかしそれだけでなく、症状が悪化して鼻の粘膜が激しく炎症を起こしたり、激しいくしゃみで毛細血管が傷ついたりすると、鼻水に血が混じったり、鮮血がポタポタと出たりする可能性もあるのです。
目ヤニや発熱、食欲不振といった症状を伴うことも多いため、これらの異変が見られたら猫風邪を疑いましょう。
特に免疫力の低い子猫や高齢猫は重症化しやすく、体力の低下から命に関わるケースもあるため、異変に気づいたら、早めに動物病院を受診することが大切です。
2.鼻腔内腫瘍(がん)
シニア猫で特に警戒すべきなのが、鼻腔内にできる腫瘍、つまり「がん」です。猫の鼻腔内腫瘍の多くは悪性のリンパ腫や腺癌(せんがん)などで、進行が早い特徴があります。
初期症状は鼻水やくしゃみなど猫風邪と似ていますが、進行すると鼻筋が腫れて顔の形が変わったり、腫瘍からの出血で鼻血が止まらなくなったりします。
また呼吸がズーズーと苦しそうになったり、腫瘍が広がって神経症状が出ることも。
もし長期間治らない鼻血や鼻水、顔の変形が見られる場合は、早急に獣医師に相談しましょう。命に関わる深刻な病気であるため、早めの対処が重要です。
3.重度の歯周病
一見関係ないように思えますが、口内のトラブルである「重度の歯周病」も鼻血の大きな原因になり得ます。
というのも猫の上の歯の根元は鼻の空洞(鼻腔)に非常に近く、歯周病がかなり進行して歯槽骨という口と鼻の間にある骨が溶けると、「口鼻瘻管(こうびろうかん)」という状態になってしまうからです。
口鼻瘻管となると鼻血やドロドロの血膿が出たり、くしゃみが頻発したりします。
口臭が以前よりひどくなった、硬いご飯を食べたがらない、よだれが多いといった症状が先行することが多いため、日頃からのデンタルケアと口内のチェックが重要です。
猫が『鼻血』を出したらどう対処すべき?

愛猫が鼻血を出したら、猫を落ち着かせ、清潔なガーゼやティッシュで優しく鼻の周りを拭き取ってください。
この時、絶対に鼻の穴にティッシュなどを詰め込んではいけません。猫は鼻呼吸を行うため、呼吸困難に陥る危険があります。
また上を向かせるのもNG。鼻血が喉に入り、窒息や誤嚥性肺炎の原因になるので、顔は自然な位置に保ちましょう。
人間の鼻血の場合は一時的に収まるケースがほとんどで「様子を見る」人がほとんどかもしれません。
ですが猫の鼻血は人間ほど一般的なものではなく、多くの場合は何らかの異常が関係しています。
そのため「たかが鼻血」と思わず、早めに動物病院を受診してください。
とくに鼻血を繰り返す・ほかの症状もあるという場合には早急な対応が重要です。
まとめ

猫の鼻血は、猫風邪のような身近な感染症から、歯周病の悪化、外傷や異物、そして命に関わる鼻腔内腫瘍まで、様々な原因によって引き起こされます。
猫は人間のように「乾燥」「粘膜の傷つき」などで鼻血が出ることはほぼないため、何らかのSOSサインだと受け止めていいでしょう。
決して自己判断で放置したり、無理に血を止めようとしたりせず、正しい初期対応を行った上で獣医師の診察を仰いでください。早期発見と早期対応が、大切な愛猫の命を救う第一歩となります。
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