大阪府貝塚市で発見のモササウルス類化石から4点の新骨を発見
2026-07-02 16:44

岡山理科大学、東京都市大学、きしわだ自然資料館らの共同研究グループが、30数年前に採取された母岩から新たなモササウルス類の骨化石4点を発見し、新種の可能性を含めて調査を進めています。
モササウルス類化石のクリーニングによる新発見
共同研究グループは、1990年末から1992年にかけて大阪府貝塚市蕎原で発見され、きしわだ自然資料館に所蔵されていたモササウルス類化石の母岩をクリーニングしました。その結果、これまで未処理だった岩石の中から4点の骨化石が新たに見つかりました。発見された部位と特徴:
・前上顎骨:あごの先端をつくる骨で、国内のモササウルス類では初めて確認された部位
・底蝶形骨:脳に近い部位の骨で、左右に短い角状の突起が水平に張り出し、通常存在する溝が見られないという独自の特徴を確認
今後の研究と成果の意義
今回見つかった前上顎骨については、発見当時は比較標本が少なく特定が困難でしたが、近年の研究の進展により国内初の産出例であることが判明しました。また、底蝶形骨の独特な形状から、既存の種類とは異なる新種である可能性が示唆されています。研究グループは、博物館や研究機関が所蔵する未処理標本の重要性を強調するとともに、白亜紀の北西太平洋沿岸における海洋生態系の解明に期待を寄せています。本研究成果は、2026年6月27日に大阪公立大学杉本キャンパスで開催された第177回日本古生物学会例会で発表されました。