睡眠時の呼吸構造に関するトラタニ株式会社の調査報告

トラタニ株式会社が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)やCPAP離脱者に見られる「夜間の隠れ低呼吸」に着目した調査結果を公開しました。
睡眠時の呼吸構造と隠れ低呼吸
トラタニ株式会社は、睡眠時の呼吸データ測定を通じて、CPAP離脱者に共通する「隠れ低呼吸」と、寝具による改善の可能性について初期報告を行いました。同社は、従来の睡眠医療において中心的な議論となっていた「気道の閉塞」に加え、呼吸の深さが体内環境に与える影響を重視しています。
睡眠中は筋肉が緩むことで胸郭の動きが小さくなります。ここに舌根沈下が加わることで呼吸が浅くなり、酸素供給の不安定化や自律神経の乱れ、心臓への負荷増大といったストレス連鎖が生じると同社は指摘しています。この現象を「呼吸の物理学」として体系化し、胸郭・舌根・重力の3要因から夜間の呼吸構造を再整理しました。
調査結果と今後のアプローチ
同社が行った測定において、通常の寝具と比較して同社の寝具を使用した場合には、呼吸数が平均33%低下(21回/分 → 10回/分)、呼吸の深さが平均45%向上したという変化が確認されました。また、吸気と呼気の差が広がり、呼吸波形が安定することも示されています。
同社はアパレル3D設計の知見を活かし、アゴが下がらない構造で舌根沈下を防ぎ、姿勢変化でも胸郭が動きやすい角度を維持する立体構造の寝具を開発しています。これは商品訴求ではなく、“呼吸の深さを守るインフラ”としてのアプローチです。※本調査結果は、CPAP離脱者の呼吸がなぜ浅くなるのか、気道以外の要因が体内環境にどう影響するのかという疑問に対し、新しい視点を与える初期報告です。
調査概要
調査期間:2024年4月〜2026年5月
調査主体:トラタニ株式会社
調査対象:成人男女(20〜65歳)
有効サンプル数:11名
調査方法:ResMo テレメトリー式生体信号測定装置およびaams 呼吸解析システムを用いて、呼吸数・呼吸深度・胸郭可動性・IE比・呼吸波形を測定。通常寝具と当社寝具の条件比較を実施。
まとめ
睡眠時の呼吸は、体温や代謝、自律神経などを支える生命の基盤です。トラタニ株式会社は、気道確保だけでなく呼吸の深さを守る構造的アプローチを通じて、睡眠時の体内環境を守る新しい選択肢を提示していきます。