“1日3億円”の国会審議がストップ…正常化はいつ?野党猛反発の背景と今後の重要法案の行方【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-07-07 20:14

“1日3億円”の国会審議が1週間以上もストップしています。国会の会期末まで残り10日となりましたが、与野党の対立が続く国会が大きく動きそうです。

【写真で見る】質問者が欠席でも「質疑に入ります」 “1時間40分”の国会の様子

時間だけ経過しても「1日約3億円」 高市総理“集中審議と党首討論”出席を約束

高柳光希キャスター:
今の国会の状況を振り返ります。

参議院は6日、野党が求めていた予算委員会の集中審議と党首討論に、高市総理が今後出席すると約束し正常化しました。

これで参議院では、▼再審制度見直し▼防災庁設置法案▼国旗損壊罪などの重要法案の審議が再開されます。

しかし、衆議院では▼皇室典範改正案▼副首都法案▼定数削減法案がまだ止まったままです。

与党の国会運営が強引だとして野党側が猛反発し、野党が国会審議を欠席している状況が続いています。

野党が欠席する中、委員会が進められました。時間の経過をただ待つ「空回し」と呼ばれる現象も起きました。

自民党関係者によると、人件費や建物の維持費など「1日約3億円」かかるといわれている国会運営ですが、国会がストップしても1日これだけのお金が動いています。

なぜこのようなことが起きているのでしょうか?

「副首都」「定数削減」 自民は中断提案も維新は強く要求

TBS報道局政治部 佐藤浩太郎 記者:
事の発端は、与党側が野党の反対を押し切る形で定数削減法案と副首都法案の審議を強行しようとしたことにあります。

これに反発した野党が審議を拒否したため、国会が完全にストップしてしまいました。

【法案めぐり各党の動き】
▼自民
・皇室典範を優先
・「副首都」「定数削減」法案を中断
→野党に提案

▼維新
・「副首都」「定数削減」法案は、延期してでも今国会で必ず成立
→自民に強く要求

▼野党
・「副首都」「定数削減」法案は撤回
・撤回しないと皇室典範は審議する環境ではない
→自民に拒否

政府与党は▼皇室典範改正案、▼副首都法案、▼定数削減法案の3つの法案を速やかに成立させたいと話しています。

野党は▼副首都法案、▼定数削減法案は「撤回」を求めることで一致しており、特に定数削減については、「与党側だけで民主主義の根幹である選挙制度を変更するのはあり得ないこと」と話しています。

高柳キャスター:
選挙で選ばれた今の政権ではありますが、国民の声を反映してほしいという気持ちは強くありますよね。

井上貴博キャスター:
野党が欠席のまま委員会が進められる様子は、滑稽にしか見えません。その時間にも「1日約3億円」という税金が使われているわけですよね。

俳優・タレント 大和田美帆さん:
「空回し」と呼ばれる現象は、わざとやっているのかと思ってしまうくらいあり得ない状況ですよね。普通の会社なら、あのような事態は許されないと思いますが、それを国の代表がやっているということが信じられません。

「皇室典範改正」「副首都」今国会で成立目指す方向

高柳キャスター:
気になるのは今後についてですが、どうなりそうですか?

TBS報道局政治部 佐藤浩太郎 記者:
与党幹部らによると、高市総理と維新の吉村代表による党首会談では、「皇室典範の改正」と「副首都法案」を今の国会で成立させることを確認する方向です。

議員定数削減法案については、次の臨時国会での成立を目指す方向で調整が進められているということです。

仮に定数削減法案の今の国会での成立を断念し、副首都法案だけを成立させようとする場合、残り10日の会期を考えると、ある自民党幹部は「いつ衆議院を通過するかにもよるが、なんとか会期内に成立できるだろう」と話をしています。

党首会談の内容は、非常に注目されています。

高柳キャスター:
いずれにしても重要法案は積み残しがあるので、会期の延長が無いとしても、次の臨時国会も非常に重要な局面を迎えることになります。

井上キャスター:
重要な法案になるので、数の力で強引に進めるのではなく、しっかりと議論することを前提に置いてほしいと思います。

しかし自民党側からすると、民意として自民党圧勝で風を吹かせてくれたこと、高市総理のリーダーシップに期待する動きが強かったことなどはあると思います。

突き詰めれば、我々の一票の投票行動は、国会をどのように運営していってもらいたいのかという意思表示になると思います。

そうなると、与党一強の歪みが強く出てきているのではないかと感じます。

大和田美帆さん:
私たちの普段の一票が、いかに大きいかを感じます。

私たち国民も、今国会では何を話しているのか、代表たちが何を決めようとしているのか、なぜやらないのかということをしっかりと見ていないと、とんでもない事態に陥るのではないかと思っています。

出水麻衣キャスター:
私たちの暮らしで言えば、消費税の減税ですよね。

その議論も停滞しているように見えますが、衆参両院で話し合いが再開されることで、議論に動きは出てくるのでしょうか。

TBS報道局政治部 佐藤浩太郎 記者:
国民会議は、参議院が正常化したことに伴い、13日以降に協議が再開する見込みとなっています。

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<プロフィール>

佐藤浩太郎
TBS報道局政治部 与党担当
国対の奥深さに迫るため日々国会の廊下に立つ

大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
「一般社団法人 子どもが笑えば世界が笑う」代表 1児の母

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