世界各国の『代表的存在』とされている猫種4選 各種のルーツや飼育のポイントまでご紹介
「この猫、どこの国の出身なんだろう?」と気になったことはありませんか。実は猫種のなかには、その国を象徴する存在として親しまれ、人々の暮らしや歴史と深く結びついてきた猫たちがいます。ルーツを知ると、見慣れた姿やしぐさにも新たな魅力を感じられるかもしれません。今回は、世界各国を代表する4つの猫種をピックアップし、それぞれの歴史や性格、快適に暮らしてもらうための飼育のポイントをご紹介します。
1.タイを代表する優雅な猫「シャム」

青い瞳とすらりとした体つきが印象的なシャムは、タイを代表する猫として知られています。かつては王族や貴族だけが飼うことを許されていた特別な存在で、「月のダイヤモンド」と呼ばれるほど大切にされてきました。
シャムの魅力は、美しい見た目だけではありません。人とのコミュニケーションを好み、おしゃべり好きな性格の子が多いことでも有名です。
飼い主の後をついて歩いたり、何か要求があると大きな声で鳴いたりする様子は、まるで小さな子どものように感じられるかもしれません。
一方で、ひとりぼっちの時間が長すぎると寂しさからストレスを抱えやすい傾向があります。仕事などで留守にする時間が長い家庭では、帰宅後にたくさん遊ぶ時間を設けたり、自動で動くおもちゃを用意したりすると安心させられます。
2.ロシアが誇る気品ある猫「ロシアンブルー」

ロシアンブルーは、ロシア北西部の寒冷地で自然発生したと考えられている猫種です。銀色がかった青灰色の被毛と鮮やかな緑色の目が特徴で、その上品な雰囲気から「微笑む猫」と呼ばれることもあります。
性格は比較的穏やかで、知らない人には慎重ですが、一度信頼した家族には深い愛情を示します。来客時には隠れてしまうのに、家族が座ると膝の上にそっと乗ってくるという姿は、ロシアンブルーらしい一面でしょう。
短毛種のため被毛のお手入れは難しくありませんが、密集した被毛は換毛期になると抜け毛が増えます。週に数回ブラッシングを行えば、美しい毛並みを維持しやすくなります。
また、静かな環境を好む傾向があるため、大きな音や頻繁な模様替えは苦手な子も少なくありません。安心して過ごせる隠れ場所を作ってあげることが大切です。
3.トルコの国宝ともいわれる「ターキッシュアンゴラ」

ターキッシュアンゴラは、トルコ原産の歴史ある猫種です。長くしなやかな被毛と優雅な姿から、ヨーロッパでは貴族たちにも愛されてきました。
実は一時期、ほかの長毛種との交配が進んだことで純血種が減少し、トルコでは保護活動が行われた歴史があります。そのため現在でも、トルコでは特別な存在として扱われています。
見た目は気品があり、きれいなオッドアイを持つ猫もいます。性格は意外と活発で、高い場所へ登ったり、本棚の上やキャットタワーの最上段がお気に入りになることも珍しくありません。
飼育する際は、上下運動が十分できる環境を整えることが重要です。また、美しい被毛を保つためには定期的なブラッシングも欠かせません。毛玉ができる前にこまめにお手入れをすると、お互いに負担なく続けやすくなります。
4.アメリカ生まれの人気者「メインクーン」

メインクーンはアメリカ北東部で誕生した大型の猫種で、「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称でも親しまれています。
成猫になると体重が7~9kgほどになる個体もおり、一般的な猫よりかなり大きめです。しかし性格は温厚で、人やほかの動物とも比較的仲良く暮らせることが多いとされています。
寒さの厳しい地域で暮らしてきた歴史があるため、ふさふさした被毛と長いしっぽを持っています。冬になるとしっぽを体に巻きつけ、マフラー代わりに使うような姿が見られることもあるそうです。
大型猫は関節への負担がかかりやすいため、体重管理には気を配りたいところです。運動不足にならないよう、大きめのキャットタワーを設置したり、長めのおもちゃで遊んだりすると健康維持につながります。
まとめ

猫種には、それぞれ生まれ育った土地の気候や文化、人との関わりの歴史が色濃く反映されています。
王族に愛されたシャム、静かな暮らしを好むロシアンブルー、国を挙げて守られてきたターキッシュアンゴラ、そしてアメリカを代表する大型猫のメインクーン。見た目だけでなく、背景を知ることで愛猫への理解はさらに深まるはずです。
猫を迎える際は憧れだけで選ぶのではなく、その猫種の性格や必要な環境が自分の生活スタイルに合っているかを考えることも大切でしょう。
ルーツを知れば知るほど、猫との暮らしはもっと楽しく、味わい深いものになりそうです。
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