犬が『おしっこをした後』によくする仕草や行動6つ 治療が必要なサインまで
犬は、おしっこをした後に後ろ足で地面を蹴ったり、においを嗅いだり、急に走り出したりすることがあります。一見すると不思議ですが、多くはマーキングや確認、排泄後の開放感からくる自然な仕草です。ただし、排尿後に痛がる、何度も尿の姿勢をとる、血が混じるといった様子がある場合は、膀胱炎や尿路トラブルが隠れている可能性もあります。ここでは、犬がおしっこをした後によく見せる行動と、治療が必要になることがあるサインを解説します。
犬がおしっこをした後によくする仕草や行動6つ

おしっこ後の行動には、犬なりの意味があります。普段どんな仕草をしやすいかを知っておくと、「いつもと違う」に気づきやすくなるでしょう。まずは、よく見られる行動を確認していきます。
1.後ろ足で地面を蹴る
おしっこをした後に、後ろ足でザッザッと地面を蹴る犬は少なくありません。これは、自分のにおいを周囲へ広げたり、足裏のにおいも一緒に残したりするマーキングの一種と考えられています。
特に、散歩中やほかの犬のにおいが多い場所で見られやすく、「ここに自分がいたよ」と示すような意味合いがあるのでしょう。地面を隠しているように見えても、実際にはにおいを拡散している行動と考えられています。
2.おしっこのにおいを嗅ぐ
排尿したあとに、自分のおしっこをクンクン嗅ぐこともあります。犬にとってにおいは大切な情報源なので、自分の排泄物から体調や状態を確かめているような行動と考えられます。
散歩中であれば、周囲の犬のにおいと比べるように嗅ぐこともあるかもしれません。すぐにやめて普段通りに戻るなら、過度に心配しなくてもよいことが多いです。
3.急に走り出す・くるくる回る
おしっこのあとに急にテンションが上がり、走り出したり、その場でくるくる回ったりする犬もいます。これは排泄後の開放感やスッキリした気分から出る行動で、「トイレハイ」と呼ばれることもあります。
室内トイレのあとに見られることもありますが、短時間で落ち着き、元気や食欲にも問題がなければ、自然な反応と考えてよいでしょう。
4.飼い主のところへ行く・じっと見る
おしっこをしたあとに、飼い主のそばへ来たり、じっと見つめたりする犬もいます。これは「終わったよ」と伝えているような行動で、トイレのあとに褒められた経験がある犬ほど出やすい反応です。
トイレトレーニングで褒められることを学習している場合もあります。排泄がうまくできたあとに軽く褒めることは、トイレ習慣の維持にもつながるでしょう。
5.陰部を舐める
おしっこのあとに陰部を軽く舐めるのは、清潔にしたいという気持ちからの自然な行動です。数回舐めて終わる程度なら、過度に心配する必要はありません。
ただし、しつこく舐め続ける、赤みがある、腫れている、においが強いといった場合は、泌尿器疾患が関係している可能性があります。
6.鼻や前足で隠そうとするような動きをする
排尿後に、地面を鼻でこすったり、前足でかくような仕草を見せる犬もいます。においを隠そうとしているように見えるかもしれませんが、実際には自分の存在を示す意味合いがあるとも考えられます。
犬によってはクセのように行うこともあるため、普段から同じようにしていて元気であれば、大きな問題ではないでしょう。
治療が必要な可能性があるサイン

おしっこ後の行動の中には、病気や痛みのサインが隠れていることもあります。いつもと違う様子が見られるときは、仕草だけでなく、尿の量、色、回数まで合わせて確認することが大切です。
次のような様子がある場合は、注意が必要です。
- 排尿後に陰部をしきりに舐め続ける
- おしっこの姿勢を何度もとるのに、ほとんど出ない
- 排尿中や排尿後に痛そうに鳴く
- 血尿が出る、尿の色が赤い又は茶色っぽい
- 尿のにおいが急に強くなった
- トイレの失敗が急に増えた
- 元気がない、食欲が落ちている
- お腹や陰部を触られるのを嫌がる
こうしたサインがある場合、膀胱炎や、尿路結石などの泌尿器疾患が関係している可能性があります。特に、尿の姿勢をとっているのに出ない、苦しそうにしているといった場合は、早めの受診が必要でしょう。
まとめ

犬がおしっこをした後に、後ろ足で地面を蹴る、においを嗅ぐ、急に走る、飼い主を見る、陰部を舐めるといった行動を見せるのは、多くの場合、自然な仕草です。マーキングや確認、排泄後の開放感などが理由になっていることがあります。
ただし、しきりに舐める、痛がる、何度も尿の姿勢をとる、血が混じるといった様子がある場合は、膀胱炎や尿路トラブルの可能性も考えられます。いつもと違う変化が続くときは、様子見にしすぎず、早めに動物病院へ相談したほうが安心です。
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