犬が座る前に『クルクル回る』理由3つ なかなか座ろうとしないのはどうしてなの?

2026-07-15 11:00

愛犬が座る前にクルクルと回る姿を見たことがある飼い主さんは多いでしょう。その姿を見て、「どうして回るの?」と不思議に思ったことはありませんか?犬がクルクルと回り、なかなか座ろうとしないのにはきちんと理由があります。本記事では、犬が座る前にクルクル回る理由と、クルクル回るときの注意すべきサインについてご紹介します。

犬が座る前にクルクル回る理由3つ

ラグのにおいを嗅ぐジャックラッセルテリアの子犬

犬が座る前にクルクル回ることがありますが、意味もなくそうしているわけではありません。この行動には、犬ならではのきちんとした理由があるのです。では、具体的にどのような理由があるのでしょうか。ここでは、犬が座る前にクルクル回る理由を3つご紹介します。

1.安全確認をしている

どんな生き物も睡眠中は無防備です。そのため、野生時代の犬は寝床につく前に、その場をクルクルと回り、周囲に敵や危険なものが潜んでいないか確認していたと考えられています。

その名残で現代の犬も、寝たり座ったりする前にクルクル回り、周囲の安全を確かめている可能性があります。家庭の中で何かに襲われる危険はそうそうありませんが、本能的に安全確認をしてしまうのでしょう。

2.座る場所を整えている

犬はクルクルと回ることで座る場所を整えていることもあり、実はこれも野生時代の名残とされています。

野生時代の犬は、草むらを寝床にする際、クルクル回りながら足で草を踏みならし、平らで心地よい寝床に整えていたと言われています。この習性が残る現代の犬は、寝る前だけでなく座る前にもクルクル回って場所を整えようとするのでしょう。

ちなみに、犬が寝る前にベッドやクッションをホリホリするのも寝床を整えるためと言われており、ホリホリしてからクルクル回ることが少なくありません。

3.落ち着くポジションを探している

犬は座る前にクルクル回りながら、落ち着くポジションを探すことがあります。ゆっくりくつろぐためには、落ち着くポジションに座ることが重要です。そのため、クルクル回って自分が落ち着けそうなポジションを探すのです。

一旦座ったのにすぐに立ち上がり、再びクルクル回るのは、いまいちしっくりこないため、改めて落ち着くポジションを探しているのでしょう。

犬がクルクル回るときの注意すべきサインは?

回転するボーダコリー

犬がクルクル回るのは、座る前や寝る前だけではありません。排泄前や興奮時などにも、クルクル回ることがあります。

このように犬はさまざまな場面でクルクル回るため、愛犬がクルクル回る姿をよく見かけると思いますが、注意が必要なサインを見せていることもあります。

ここからは、犬がクルクル回るときの注意すべきサインをご紹介します。

長時間回り続ける

どのような場面であれ、犬のクルクル回る行動は通常、数回程度で収まることが多く、短時間で終わります。もし長時間回り続ける場合は、常同行動や常同障害のほか、前庭疾患、脳の病気、認知症などの可能性が考えられます。

常同行動とは、ストレスや不安などが原因で、目的なく同じ行動を繰り返すことです。常同行動がエスカレートして生活に支障をきたすようになると、常同障害と呼ばれます。

長時間回り続ける行動が頻繁に見られたり、呼びかけても回るのをやめなかったりする場合は、何らかの病気が隠れている可能性が高いため、早めに動物病院を受診しましょう。

落ち着かない

クルクル回って座ったり寝そべったりしたかと思えば、すぐに立ち上がり、別の場所へ移動して再びクルクル回る。このように、犬が転々とクルクル回ることを繰り返して落ち着かないときは、注意が必要です。不快感や不安感があり、落ち着かないのかもしれません。

この場合、室温は適温か、苦手なにおいや音がしていないかなど、不快や不安の原因を探り、その原因を取り除くか軽減することで、落ち着くはずです。

もしこれといった原因が見当たらず、落ち着かない状態が続く場合は、体調不良による不快感や不安感が原因である可能性を考え、動物病院を受診しましょう。

ふらついている

犬がクルクル回りながらふらついている場合は、前庭疾患や脳の病気(脳腫瘍や脳炎など)が疑われます。

前庭疾患とは、前庭と呼ばれる平衡感覚をつかさどる領域の異常により、神経症状が起こる病気です。シニア犬に多く見られ、同じ方向に旋回する、ふらつく、首が傾いたままになる、目が小刻みに揺れる、嘔吐するといった症状が現れます。

クルクル回りながらふらついているときは緊急性が高いと考え、早急に動物病院を受診してください。

まとめ

クッションの上に座って鼻を舐めるポメラニアン

犬が座る前にクルクル回るのは、安全確認したり、座る場所を整えたり、落ち着くポジションを探したりするためと考えられます。

犬は座る前のほか、寝る前や興奮時などにもクルクル回ることがありますが、短時間で終わるのであれば問題ありません。しかし、長時間回り続ける、場所を転々として落ち着かない、ふらつきを伴うといった場合は注意が必要です。病気のサインであることもあるため、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

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