築43年の狭小住宅がデザイナーズ旅館へ。「東京別荘・亀戸」のリノベーション術
2026-07-21 01:31

東京別荘・亀戸は、築43年・13坪の空き家を減築と全面改装によって再生した一棟貸しのデザイナーズ旅館です。二人でゆったりと過ごせる上質な空間として生まれ変わりました。
物件概要とリノベーションの背景
東京都江東区亀戸に位置する築43年の木造2階建て住宅を、現代の暮らしに合わせ全面改装しました。数年間空き家となっていた建物を、新築にも引けを取らない快適な住まいへと再生。基準に適合しない部分を減築することで、構造的な安全性も高めています。このプロジェクトは「LIXILメンバーズコンテスト2021」リフォーム部門にて地域最優秀賞を受賞しました。
建物概要:2020年改修
敷地面積:48.8㎡(13.2坪)
建築面積:26.2㎡(7.9坪)
延床面積:52.5㎡(15.9坪)
狭小空間を活かす設計の工夫
外観は、黒の塗り壁に縦型の木格子を組み合わせることで、街とほどよい距離感を保つ落ち着いた佇まいを実現しました。減築によって生まれたスペースはレッドシダーの壁に囲まれた中庭となり、ゲストが到着後に一息つけるプライベートな空間として機能します。
室内は、玄関から土間ダイニングへ続く開放的な動線を確保。床を下げた土間には床暖房を完備し、ペット連れでも快適に過ごせる仕様です。また、2階には独立したリビングと、就寝スペースとしても使える小上がり和室を配置。畳下やウォークインクローゼットなど、大容量の収納を各所に設けることで、長期滞在でもすっきりと過ごせる工夫が凝らされています。
まとめ
東京別荘・亀戸は、狭小という制約を減築や多機能な造作によって魅力へと変え、現代的な旅館として新たな価値を創出しました。コンパクトながらも機能性と意匠性を両立した空間デザインは、快適な滞在を支える工夫に満ちています。