警察官の発砲は適正だったのか? 熊本のコンビニに刃物男 「早く武器を下ろせ」“警告”に刃物を下げず…【news23】
「武器を捨てろ。早く武器を下ろせ」。警察官の呼びかけに手を下ろさない“包丁男”に警察が発砲。警棒で包丁をたたき落とされ確保された男…。拳銃の取り扱いは適正だったのでしょうか。
【写真で見る】コンビニ刃物強盗に発砲の瞬間 警察官の対応は適正か否か
緊迫の瞬間 コンビニ刃物強盗に発砲の一部始終
22日、熊本県合志市のコンビニの駐車場で撮影された緊迫の瞬間。包丁を持った男に警察官が発砲しました。
右足に命中したようにも見えますが、男は包丁を下げません。
警察官
「武器を捨てろ!早く武器を下ろせ!」
その後、再び響いた発砲音。
今度は右肩あたりに命中し、警察官2人に取り押さえられました。
公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは、近くに住む職業不詳の前田詩音容疑者(21)です。
直前に、前田容疑者はコンビニエンスストアの店員を刃物で脅し、現金3万円を奪ったとみられています。
“容疑者に発砲”適正だったか
警察官による発砲という事態にまで至った今回の事件。
発砲したのは41歳の男性巡査部長ですが、警察は拳銃を何発撃ったのかなど、詳しい状況を明らかにしていません。
発砲に踏み切った判断は適正だったのか。
元刑事の佐々木成三さんは…
元埼玉県警 捜査一課 佐々木成三さん
「コンビニに利用客、第三者がいた可能性もあると思う。今ここで止めなければ、『さらに危害を加えられる可能性あった』と警察官の判断があったのではないか」
通常、警察官が発砲する場合は、相手に撃つことを予告するよう定められていて、可能であれば、空など安全な場所に向けて威嚇射撃を行うとされています。
▼警察官 発砲ルール(警察官等拳銃使用及び取扱い規範)
1. 拳銃を撃つことを相手に予告
2. 可能であれば、上空など安全な方向に威嚇射撃
ただ、緊急性が高い場合は省略することもできるということです。
あくまで動画で確認できる範囲では、「撃つぞ」という発言や“威嚇射撃”の様子は確認できません。
ただ、近隣住民は「威嚇射撃とみられる発砲があった」と証言します。
目撃証言「1発か2発ぐらい空に威嚇射撃」
近隣住民
「1発目は空に向けて撃った気がする」
動画撮影者
「1発か2発ぐらい空に威嚇射撃をされて、『武器を捨てろ』みたいに言っていたが、捨てなかったので、2発撃って取り押さえた」
最終的には警察官が警棒で包丁を叩き落とし、確保された前田容疑者。
前田容疑者の命に別状はありませんが、右肩と右足を負傷し、病院で治療を受けているということです。
元刑事の佐々木さんは発砲について、一定の理解を示したうえで…
元埼玉県警 捜査一課 佐々木成三さん
「拳銃を向けたことに関しては、適正だとは思う。ただ、危険の切迫性があったかどうか検証しなければならない」
警察は拳銃の取り扱いが適正だったかについて、現在調査中としています。