サッカー日本代表・森保監督「金太郎飴もたくさん作って…」 ハーランドら“飛び抜けた選手”を日本から生み出すために必要な育成アプローチとは【KICK OFF! J】

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2026-08-02 06:30
サッカー日本代表・森保監督「金太郎飴もたくさん作って…」 ハーランドら“飛び抜けた選手”を日本から生み出すために必要な育成アプローチとは【KICK OFF! J】

「もっと上へ行きたかった」――。W杯直後の悔しさを滲ませつつも、森保一監督(57)の視線はすでに日本サッカーの未来を見据えていた。ブラジル戦後に選手たちが口にした「個の力」の必要性に対し、監督が語った「金太郎飴」という言葉の真意とは。次世代へバトンをつなぐ指揮官の、熱い決意に迫る。

【写真をみる】森保監督「スペインと戦いたかった」

「もっと多く戦いたかった」

W杯の戦いを終えてから約3週間。日本代表の森保監督は、現在の率直な心境を次のように明かした。

「悔しさもあり…。W杯でもっと上まで行って、試合数、もっと多く戦いたかったなという気持ちは本当に強いですね」

森保監督は、スペインが16年ぶり2回目の優勝を果たした決勝戦を現地で生観戦した。8万人を超える大観衆の中で行われた一戦を、監督はどのような視線で見つめていたのだろうか。

「夢の舞台、最高の舞台だなと思って見ていました。両チームとも自国のアイデンティティーを本当に活かしたフットボールを展開していて、魅力的な試合を見させてもらいました」

スペインとの共通点と日本代表の現在地

今回優勝したスペインは、日本にとって浅からぬ縁がある相手だ。前回4年前のカタール大会で日本が2-1で勝利した相手であると同時に、スペインは日本同様、東京五輪を指揮した監督がそのままチームを作り上げ、五輪メンバーが多く選ばれているという特徴がある。

「スペインと戦いたかったな、というのは気持ちの中にあります。東京五輪でも対戦(日本が1-2で敗戦)していますし、スペインも日本も東京五輪のメンバーが多数主軸となって、チームの中心となってチーム作りをされている中で、現在地を知るためにも、戦いたかったなという気持ちではありますね」

では、森保監督自身は現在の日本代表の立ち位置をどう捉えているのか。

「目標とした結果からすれば間違いなく足りていないところはありますけど、内容的に言えば、間違いなく前進できている、日本サッカーの発展は確実に進んでいるなということは感じました。ただそれを結果に結びつけないといけないなという気持ちです」

選手たちが痛感した「個の力」

前進を感じる一方で、結果を出すために何が必要なのか。ブラジル戦の翌日、選手たちが一様に口にしたのは「個の成長」だった。ブラジル戦で先制点を決めた佐野海舟(25)も、ドイツへの出国前に「個人のレベルを上げることが一番の近道かなと思います。それもやりながら、しっかり戦術だったりチームとして戦う部分はぶらさずにやっていく必要がある」と語っている。

ブラジルのヴィニシウス(26)や、ノルウェーのハーランド(26)のような、“飛び抜けた”選手が日本から出てくるためには何が必要なのだろうか。森保監督は、単にサッカーをするだけでなく、普及の段階からのアプローチと、明確な育成スタイルの必要性を挙げた。

「国としてのスタイル、11人の選手の役割として、どういう選手を育てたいかということをより明確にして、役割に沿って選手の育成をしていくところから、より突出した選手に出てきてもらうということは、一つの選択肢としてあるのかなと思います」

“ベースの底上げ”が生む、日本独自の団結力

こうした育成論に対しては、金太郎飴(どこを切っても同じ顔になるような、画一的な選手)を作るのではないかという懸念の声が上がることもある。しかし、森保監督はその言葉の先に、日本らしい強みを見出している。

「でも、金太郎飴もたくさん作って、一番すごい人が代表として国を背負って出ていくということであれば、それが11人揃えば非常に強力な力となると思います。日本は世界に誇る『チーム一丸となって戦える団結力』という連携の力を持っていますので、個々のところ(個のベース)を上げることが、組織としても力を発揮することにつながるのかなと」

アジアの頂点へ、未来に繋ぐ最終章

続投が決まった森保監督の任期は2027年1月にサウジアラビアで開催されるアジアカップまでの半年間となり、その後はロス五輪世代を指揮する大岩剛監督が兼任することとなる。

森保ジャパンは、今後9月から10月にかけて親善試合4連戦を戦い、11月にも親善試合を予定している。そしてアジアカップが、森保監督にとって最後の集大成の大会となる。

「全力を尽くすことが、次への良きバトンタッチになるように、しっかりと結果を出して、次につなげられるように、ベストを尽くしていきたいと思っております」

更なる成長と、次なる世代への継承。アジアの頂点という最高の結末へ向けて、日本代表の挑戦は続く。

(TBSテレビ「KICK OFF! J」2026年7月26日放送より)

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