【冒頭全文】地震で煙突倒壊9人死亡 工場長が語った経緯は?「3本の煙突が損傷し80m煙突が中央から折れ倒壊」 日本製紙社長ら会見「発災当時 414名が工場に勤務」②

熊本地震で震度6強を観測した八代市にある日本製紙八代工場で煙突が倒壊し、9人が死亡しました。この被害について日本製紙が8月5日午後3時から会見を開きました。
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会見の冒頭を全文公開します。
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それではここからは、工場の被害状況と現時点の対応につきまして、工場長の山邉よりご説明させていただきます。
「地震発生当時 414名が勤務していた」
山邉義貞 八代工場長:
これよりは現在の工場の状況、それと震災直後の状況についてご説明させていただきたいと思います。
地震発生当時、工場内で当社の従業員186名、並びに協力会、および取引先の方々228名、合わせまして414名が勤務しておりました。そのうち、誠に無念ではございますが、9名の方が亡くなってしまいました。誠に申し訳ございません。
なお、亡くなられた9名を除く出勤者全員の安否確認を行い、17時15分、災害対策本部部員以外の方全員に、帰宅命令を出しております。
なお、震災に関連して、従業員3名、並びに協力会の方2名がけがをして、現在療養中でございます。
操業、並びに主な被害状況を説明させていただきます。
現在、八代工場は全ての操業を停止しております。
被害を受けた3本の煙突、および本事務所が倒壊しており、生産ラインをはじめ、各設備に大きな被害が生じております。
特に影響の大きい設備についてご説明いたします。
損傷を受けた煙突は3本 このうち80m煙突が中央から折れて倒壊
山邉義貞 八代工場長:
煙突の状況についてご説明します。
工場全部で5つ煙突がございます。
そのうち損傷を受けたのが、80m煙突。それと110m煙突、あと北側にありますが70m煙突という、この3つの煙突が損傷を受けております。
それぞれについてご説明します。
まず最初に説明するのが、80m煙突です。
今回の激しい地震の揺れにより、中央部分から折れ、倒壊するという大きな被害が発生しております。
80m煙突の倒壊で9名が亡くなる 当時の状況は?
山邉義貞 八代工場長:
この煙突は、重油を使うボイラーで、工場の発電、ならびに蒸気を発生させる設備です。
地震当時は停止中でした。この倒壊により、9名の方が亡くなられております。
当時の状況をご説明いたします。
煙突が倒壊したところに2階建ての建屋がございます。
そこは操業スタッフが執務を行う管理室になっています。
当時、従業員8名が執務中で、今回9名の方が亡くなられ、2名は当日レスキューによって救出され、現在療養中でございます。
一方、1階部分につきましては、メンテナンスをお願いしている協力会社の住居となっております。
今回、協力会の方1名が亡くなられております。
さらに、今回、この休憩所、事務所の空調が以前から故障しており、この工場全体の空調機のメンテナンス等をお願いしている取引先の会社様2名の方が亡くなられております。
現在、この周辺につきましては、被害拡大を防止するため、周辺の設備を慎重に確認を進めている状況でございます。
先端が破損の110m煙突 現在は完全に停止
山邉義貞 八代工場長:
次に、2つ目です。こちらの煙突でございます。
110mございます。こちらは先端が破損してございます。材質はFRP製になってございます。
こちらの煙突の役目は、回収ボイラーの排ガス設備となってございます。
回収ボイラーとは、紙の原料をつくる上で黒液というものが発生いたします。
それを燃焼する設備でございます。燃焼して紙を乾燥させる蒸気を作っている設備でございます。
こちらの設備本体につきましては、当時は3台の回収ボイラーが工場にはございますが、1台のみ稼働しておりました。
現在は完全に停止して、接続している配管等の被害状況の確認をしているところです。
3つ目の煙突 70mの通称「KP煙突」
山邉義貞 八代工場長:
次に3本目ですが、私どもは「KP煙突」と言っています。
70mあります。こちらは化学パルプを生産する設備です。
化学パルプの生産する設備は2系統ありますが、当時、1系統が停止しており、1系統が運転しておりました。現在、こちらもパルプ製造設備につきましては、完全に停止しております。
以上が、工場の現在の状況となっています。
※会見続く