【熊本地震】9人死亡の日本製紙社長が会見…煙突折れ事務所に落下「極めて重く受け止め」 八代市などで続く断水解消のカギは“配水管”【news23】
熊本地震の発生から9日目。八代市の工場の煙突が倒壊して9人が死亡した日本製紙が、地震後初めて記者会見を行いました。
【写真で見る】熊本地震 各地から支援が届くも復旧作業めど立たず
「悲しく残念な事態」9人死亡の日本製紙 社長が会見
熊本地震の発生から9日目の8月5日。
八代市の工場の煙突が倒壊し、9人が死亡した日本製紙が地震後、初めて記者会見を行いました。
日本製紙 瀬邊明社長
「9名の方の尊い命を失うという、本当に悲しく残念な事態となった。私どもこの事態を極めて重く受け止めている」
説明によると、倒壊したのは高さ80メートルの重油を使うボイラーの煙突で、中央部分あたりから折れ、2階建ての事務所に落下。デスクワークをしていた社員ら30代から60代の男性9人が亡くなりました。
煙突が折れたのは地震直後だったということです。
日本製紙は今後、調査委員会を立ち上げて倒れた原因を調べる方針です。
ベッドにトイレ…厳しい暑さの被災地に各地から“支援の手”
連日、厳しい暑さにさらされている熊本県内。被災地には、避難している人の負担を少しでも和らげようと、支援にかけつけたボランティアの姿がありました。
宇城市内の避難所に設置されたのは、段ボールベッドです。
避難している男性
「今までは寝きれなかったですね。寝られなかったです。畳の上もあるし、あちこち痛くて。避難してる人がいっぱいいるので」
避難している女性
「トイレなんか起きるのにぱっと立てるでしょ。畳で寝るよりあれはいい。段ボールがあった方が」
また、断水が続く被災地に届いたのが仮設トイレとして使える「トイレカー」です。石川県金沢市から派遣されました。
避難している女性
「生まれて初めて、あんなに快適なトイレを使わせていただいた。涼しくて、ホテルの一室以上でした。もうほんと感謝します」
断水解消の鍵は“配水管” 交通機関の復旧は?
一方、断水を解消するには、地震で損傷した配水管の復旧が不可欠です。
ただ、復旧には配水管を切断したり、それを重機で持ち上げたりするなど、多くの労力を必要とします。
角坂設備 角坂浩二社長
「少しでも、1日でも早く皆さんに水を届けたいという気持ちは切実に思っています」
道路や新幹線の復旧にもまだ時間がかかりそうです。
熊本を走る高速道路は、8月後半に通行が可能となる見込みですが、南九州自動車道の一部の区間は開通のめどが立っていません。
また、九州新幹線の8月中の完全復旧は難しいということです。
「地震後は客が来ない」観光業から悲鳴
10年前も大きな地震に見舞われた熊本。
その後、復旧が進み、2025年は国内や海外から訪れる観光客が過去最多となり、街は活気を取り戻していました。
そんな中、7月28日に地震が起こりました。
記者
「熊本城です。10年前の地震の復旧作業が行われる中、今回の地震で40か所の石垣が崩れたということです」
――地震が起きてから何度か来ているか?
年360日熊本城を訪れる人
「今日で3度目ぐらい。想像以上に中の方の壊れ方がひどいなと思って」
熊本城は現在休園中で、復旧作業を再開するための安全点検を8月5日から始めたといいます。
熊本市復旧整備課 村上祐一課長
「まさにこれから、解体して(石垣を)積み直そうという形で計画には入っていた。それが大きく崩落したのは、大変悲しみを持って見ている」
同じ熊本市内にある、1964年創業の喫茶店「珈琲アロー」。こちらのコーヒーを求めて、国内外から多くの客が訪れるといいます。
常連客
「槍が降ろうと何が降ろうと来てますよ」
ただ、今回の地震後は、時間を短縮して営業しています。
――いつもは何時まで開けている?
珈琲アロー マスター 八井巌さん(90)
「普通はね、何もないときは(午後)7時。きょうは(午後)4時。もう遅くまではしません。地震があってからは、ほとんど(客は)来ない」
――また街が賑わってほしいですね
「やっぱりね、地震はいつ来るかわからん」