猫がストレスを抱えると起こりうる『心の病気』4選 見逃せない症状から予防策まで解説
猫はストレスに非常に弱く、繊細な動物です。環境の変化や生活習慣の乱れ、人やほかの動物との関係など、些細なことでもストレスを感じます。そしてストレスがたまりすぎると、猫はさまざまな病気にかかりやすくなってしまうのです。そこで今回は、猫がストレスを抱えることで起こりうる代表的な「心の病気」と、その症状や予防策について解説します。
猫がストレスを抱えると起こりうる『心の病気』4選

1.分離不安症
分離不安症は、飼い主と離れることに強い不安や恐怖を感じることで起こる心の病気です。
飼い主への依存が強い猫ほど発症しやすく、留守番や生活リズムの変化などがきっかけとなることがあります。
症状が進行すると、日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対応が重要です。
【症状】
留守番中に激しく鳴き続ける、トイレ以外で排泄する、家具やドアを引っかいたり壊したりする、過剰な毛づくろいで脱毛する、飼い主が外出する気配を察すると落ち着きを失うなどの行動が見られます。
【予防策】
外出前後に大げさな声かけをせず、普段どおりに接することが大切です。
また留守番中に遊べるおもちゃや知育トイを用意し、短時間の留守番から少しずつ慣らしていくことで、不安の軽減が期待できます。ひとりで過ごす時間も楽しめるように慣らしていきましょう。症状が重い場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
2.心因性脱毛症
心因性脱毛症は、強いストレスや不安から過剰なグルーミングを繰り返すことで、体の部位の脱毛や切れ毛などが見られる病気です。
原因としては、引っ越しや家族構成の変化、多頭飼育によるストレスなどがあげられます。
【症状】
お腹や内もも、前足などを何度も舐め続け、毛が薄くなったり脱毛したりします。
皮膚に異常がないにもかかわらず脱毛が進み、猫自身、舐める行動自体が止められない様子が見られます。
【予防策】
ストレスの原因を見つけて取り除くことが重要です。安心して過ごせる隠れ場所や高い場所を用意し、遊びやスキンシップの時間を確保して精神的な満足感を高めましょう。なお、脱毛は皮膚病やアレルギーでも起こるため、自己判断せず動物病院で診察を受けることが大切です。
3.常同障害
常同障害とは、目的のない同じ行動を何度も繰り返してしまう状態です。慢性的なストレスや退屈、刺激不足などが原因となり、精神的な負担が大きい猫にみられることがあります。
【症状】
同じ場所を行ったり来たり歩き続ける、尻尾を執拗に追いかける、同じ場所を舐め続ける、意味もなく鳴き続けるなどの行動が繰り返されます。
最初は軽度でも、次第に生活へ支障をきたす場合があります。
【予防策】
毎日の遊びや知育トイ、おもちゃなどで適度な刺激を与えましょう。また、安心して休める場所を確保し、生活リズムを大きく変えないことも予防につながります。
症状が続く場合は、問題行動ではなく病気の可能性も考えて受診しましょう。
4.猫特発性膀胱炎
猫特発性膀胱炎は、明らかな原因が見つからない膀胱炎で、ストレスが大きく関与すると考えられています。
環境の変化や生活上のストレスが引き金となることが多く、再発しやすい病気です。
【症状】
何度もトイレへ行く、おしっこの量が少ない、血尿が出る、排尿時に痛がるなどの症状がみられます。特にオス猫では尿道閉塞を起こすと命に関わることもあるため注意が必要です。
【予防策】
生活環境をできるだけ一定に保ち、トイレを常に清潔にすることが大切です。飲水量を増やす工夫や、ストレスを軽減する環境づくりも再発予防に役立ちます。
猫のストレスサインを見逃さないためにできること

猫は不調を隠す習性があるため、飼い主が早期に小さな変化へ気づくこと…これが猫のストレスサインを見逃さないための、第一歩です。
例えば「以前より甘えなくなった」「急に食欲が落ちた」「毛づくろいが増えた」といった行動も、ストレスを抱えているシグナルである可能性があります。
愛猫の普段の様子(食事量、排泄の頻度、毛並み、睡眠時間など)を観察し、少しでも違和感を覚えたら記録を残しておくと、いざというときに非常に役に立つでしょう。
言葉で伝えられない猫だからこそ、飼い主の観察力が何よりも頼りになります。
まとめ

猫のストレスは、今回紹介したような様々な『心の病気』を引き起こす大きな原因となります。
そのため愛猫が安心して過ごせる環境を整え、日頃から小さな変化を見逃さないよう観察しましょう。
そしてもし愛猫の様子に異変を感じたり、気になる症状が続いたりする場合は、早めに動物病院を受診して獣医師に相談してください。
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