病院の会計で「現金足りない!」経験は約28% その後の“病院選び”にも変化、8割超が支払い方法を意識
買い物や飲食店などでキャッシュレス決済が身近になるなか、病院やクリニックでの支払いにも変化がみられる。関東圏の20~60代500人を対象にした調査では、直近の受診でキャッシュレス決済を利用した人が56.2%となり、現金(43.0%)を上回った。

一方で、病院の会計時に「現金がない」「足りない」「ギリギリだった」と困った経験がある人は28.0%。その経験が、その後の病院選びにも影響していることが分かった。エム・ピー・ソリューションが、過去半年以内に病院やクリニックを受診した関東圏在住の20~60代男女を対象に、7月1~8日にインターネットで調査した。
直近の受診で利用した決済方法を見ると、クレジットカードやQRコード決済、電子マネーなどを合わせたキャッシュレス決済は56.2%。前年調査の48.2%から8.0ポイント増加した。内訳ではクレジットカードが40.8%、QRコード決済が11.0%だった。

ただ、実際に使っている方法と「使いたい方法」には差もある。すべての決済方法に対応していると仮定した場合、キャッシュレスを希望した人は78.0%。直近の受診で現金払いをした215人に限っても、53.5%が本来はキャッシュレスを最も使いたいと答えている。
「病院に行くときは念のため現金を」と考える人にとって気になるのが、手持ちが足りなかった場合だ。現金のみ対応の病院・クリニックで、会計時に現金がなかった、足りなかった、あるいはギリギリだった経験を持つ人は28.0%だった。
その140人に対応を聞くと、67.1%が「現金を用意するためATMへ向かった」と回答。「自宅へ取りに帰った」も23.6%に上った。

さらに、こうした経験の有無で病院選びへの意識にも大きな差が出た。現金不足を経験した人では82.2%が、キャッシュレス対応の有無について病院選びに「大きく影響する」または「やや影響する」と回答。経験がない人では36.9%で、45.3ポイントの開きがあった。若い世代では、支払い方法そのものが受診先を選ぶ条件になっている様子もうかがえる。キャッシュレスを希望する390人のうち、非対応を理由に受診を諦めたり、受診先を変えたりした経験がある人は21.4%。年代別では20代34.6%、30代34.5%だった。
また、キャッシュレス対応の有無が病院選びに「大きく影響する」とした割合は20代21.0%、30代22.0%。40代11.0%、50代8.0%、60代7.0%と比べて高かった。
病院・クリニックで「最も使いたい支払い方法」は、クレジットカードが45.4%で最多。QRコード決済が27.0%、現金が21.4%と続いた。日常の買い物だけでなく、受診時の支払いでもキャッシュレスを選びたいという意識が、年代をまたいで広がっていることが数字から見えてくる。