ドローンが撮影した9分13秒の映像 イオンモール熊本の内部で何が 「こんなに色見がなくなる」
あの熊本地震から28日で1か月。
地震当日に起きたイオンモール爆発事故の原因究明の手がかりとなるのがこの映像です。
館内を奥へ奥へと進んだ9分13秒のドローン映像。内部で何が起きていたのか…ドローンは爆発のすさまじさを克明に記録していました。
【写真で見る】ドローンが撮影した9分13秒の記録 爆発による被害が大きい場所が明らかに…
「イオンモール熊本」ドローンによる9分13秒の記録 「色味がなくなる衝撃」とは
ドローン撮影の現場責任者 テラドローン 上村めぐみさん
「普段見慣れているイオンモールだけに、こんなに色味がなくなる衝撃を受けた」
こう語るのは、民間の防災組織の依頼を受け、事故の2日後である7月30日にイオンモール熊本の内部でドローンを飛ばした撮影の責任者・上村めぐみさん。ドローン開発企業の社員です。
井上貴博キャスター
「実際に現地に入った時は、多分そんなにまだ情報が出てきていない。原因などもこれから調査という中で、最初目にした時にはどんなことを感じた?」
テラドローン 上村さん
「実際にまだ人が中にいらっしゃる可能性があり、どこまで自分たちが何かできるのかなみたいなところの若干の不安」
イオンモール内で撮影された9分13秒の映像には、あの爆発がいかにすさまじかったのか、その全ての様子が記録されていました。
地震発生の2日後、取り残された人はいないか、イオンモール中央付近の1階にある従業員通用口からドローンが建物の中へ入りました。
テラドローン 上村さん
「従業員通用口の辺りは地震の影響は感じつつも、爆発の直接的な影響はそこまで大きくは感じない。中に入るルートが私たちにはわからないので、自衛隊は中に入るルートを何度も通っていて、こっちだよとライトで呼んでくれている」
井上キャスター
「中にいる自衛隊と連携し、探り探り入っていく」
粉塵によって視界がかすんでいく様子も。
ドローンはテナントが立ち並ぶエリアへ向かい、そして、爆発の被害が激しい2階部分を目指します。
ここから、景色が一変します。
「言葉を失う」光景 モール内の半分近くが影響を受けた可能性も…
井上キャスター
「一気に変わりますね。もう2階にたどり着いてすぐの辺りで天井が抜けてしまっている」
まさに、天井が抜けてしまっている辺りは、爆発による被害が大きかった場所です。
ドローンはさらに先へ向かい、そこで見たのは言葉を失う光景でした。
テラドローン 上村さん
「正直みんな言葉を失うというか。あまりにも別世界、非現実的な感じ」
テナント従業員7人が亡くなったイオンモール熊本の爆発事故。この爆発事故について、経済産業省はこれまでの調査で、原因は「LPガス爆発の可能性が高い」と発表しています。
テラドローン 上村さん
「映像から私たちが把握する限りは、(爆発の)被害の大きかったところかと思う」
色を失ったモールの中で、かろうじて確認できる店の看板。
この斜め向かい側には、避難後、会社の指示で売上金を金庫に戻すため館内に戻り、爆発に巻き込まれ亡くなった従業員2人が勤めていた店がありました。
抜け落ちた天井からさす陽の光が、彩りを失った館内を静かに照らします。
井上キャスター
「こうやって見ると(被害は)広範囲なんですよね。外から見ると一部分が爆発で大きな損傷」
テラドローン 上村さん
「3分の1から半分近いところまで影響があったのかなと」
28日(金)で、熊本地震から1か月が経ちます。
イオンモールで何が起きていたのか、原因解明が待たれます。