2026年「Yidan Prize」、健康・栄養・経済の交差点で教育とケアのあり方を再定義する変革者を表彰

2026-09-03 00:00

香港、2026年9月4日 /PRNewswire/ -- グローバルな慈善団体であるYidan Prize Foundationは本日、香港で開催された記者会見において、2026年「Yidan Prize」の受賞者を発表しました。同賞は今年、世界各地の教育変革者を支援し始めて10周年を迎えました。OECD教育・スキル局長であるAndreas Schleicher氏が委員長を務める独立審査委員会は、厳格な研究を通じて効果的な政策や介入策を形作り、学習の障壁を打破するとともに、脆弱な立場にあるコミュニティの子どもたちの可能性を引き出し、より健全で豊かな未来を切り拓いた功績を称え、Paul W. Glewwe教授を2026年「Yidan Prize教育研究賞」の受賞者に選定しました。また、同委員会は、資源の乏しい地域、避難民コミュニティ、先住民コミュニティにおいて、子どもたちの発達と人生の軌跡を変革する、エビデンスに基づいた幼児期支援モデルを開発した功績により、Susan P. Walker教授、Sally Grantham-McGregor教授、Susan M. Chang-Lopez博士を2026年「Yidan Prize教育発展賞」の受賞者に選定しました。

2026 Yidan Prize press conference in Hong Kong
2026 Yidan Prize press conference in Hong Kong

各賞の受賞者には、それぞれ3,000万香港ドル(約380万米ドル)が授与されます。その内訳は、賞金1,500万香港ドルと、活動を推進しその影響力を拡大するための使途制限のないプロジェクト資金1,500万香港ドルです。2017年以来、Yidan Prize Foundationは25名の受賞者に総額6億香港ドル(約7,700万米ドル)を授与し、60近い国や地域における活動を支援してきました。

「過去10年間にわたる受賞者たちの活動と結集された影響力により、Yidan Prizeは世界の教育における今後の道筋を照らす灯台となってきました。受賞者一人ひとりがこの取り組みをさらに強固なものにし、革新的なアイデアをもたらし、教育の未来を形作る道を広げてくれます」と、Yidan Prize創設者のCharles CHEN Yidan博士は述べました。

Yidan Prizeは、未来志向で、革新的、変革的、かつ持続可能な活動を行う変革者を表彰するものです。2027年「Yidan Prize」の候補者推薦受付は、2026年10月27日から2027年3月2日まで行われます。

効果的な取り組みに光を当て、子どもたちの学習障壁を大規模に解消

ミネソタ大学応用経済学部のリージェンツ教授であるPaul W. Glewwe氏は、学校環境における従来の教育資源にとどまらず、社会経済的要因、健康要因、栄養要因が子どもの学習成果をどのように形作るかを明らかにした功績により、2026年「Yidan Prize教育研究賞」を受賞しました。同氏は、世界銀行の世帯調査に子どもと親双方の読み書き能力、計算能力、抽象的推論能力に関する指標を導入する上で主導的な役割を果たし、政策立案者が貧困、不平等、教育の関連性をより深く理解できるようにしました。また、教育プログラムや政策の有効性を評価するためにランダム化比較試験(RCT)を活用する先駆者となり、政府や開発機関が、学習向上に効果があると実証された取り組みに資源を配分できるよう支援しました。さらに、教育や開発に関する経済分析に社会情緒的スキルを組み込んだ最初の経済学者の一人となりました。15カ国以上の開発途上国を対象とした同氏の革新的な研究は、世界中の教育政策や実践に影響を与えてきました。

「Yidan Prize教育研究賞」審査部会委員長のElizabeth M. King博士は、Paul氏の研究の重要性を強調しました。同氏は次のように述べました。「教育制度とその成果の変革は、妥協のない科学的厳密さが、人々の生活に変化をもたらそうという強い決意と結びついたときに起こります。40年近くにわたり、Paul Glewwe氏はその厳密さを貫いてきました。同氏は、政府には賢明な支出を行うために必要な根拠を、教員には効果的な指導を行うために必要な手段を、そして何百万人もの脆弱な立場にある子どもたちに、学び、健やかに成長し、世代間貧困の連鎖から抜け出す機会を提供してきました。」

子どもの発達において最も重要な時期にある保護者や養育者を支援

Susan P. Walker教授、Sally Grantham-McGregor教授、Susan M. Chang-Lopez博士は、エビデンスに基づいた幼児期介入プログラム「Reach Up」の功績が認められ、2026年「Yidan Prize教育発展賞」を受賞しました。3氏はそれぞれ、西インド諸島大学カリブ海健康研究所の栄養学名誉教授、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの国際小児保健・発達学名誉教授、西インド諸島大学カリブ海健康研究所の上級講師を務めています。健康と栄養の分野で研究活動を開始した3氏は、子どもの発達や人生の軌跡において、早期の刺激と質の高い関わり合いが極めて重要な役割を果たしていることを発見しました。この知見を踏まえ、3氏は0歳から4歳までの期間において、養育者が子どもに刺激を与える能力を高めるための実践的な解決策を開発しました。「Reach Up」は、日常生活に根ざした、低コストで文化的な背景に合わせて柔軟に調整できる活動を通じて、養育者が子どもの認知発達を促すような話し方、遊び方、対応の仕方を身につけ、知識、スキル、自信を高められるよう支援しています。現在、このプログラムは、カリブ海地域、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ、中東の21カ国以上において、既存の保健、社会保護、教育、人道支援の体制を通じて実施されています。「Reach Up」のカリキュラムと教材は無料で利用でき、プログラムの効果を高めるため、継続的な評価と改良が行われています。

「Yidan Prize教育発展賞」審査部会委員長のDorothy K. Gordon氏は、受賞者たちの幼児教育への貢献を称賛しました。同氏は次のように述べました。「『Reach Up』は、子どもたちが学習、教育、そして人生において、平等なスタートを切れるよう、より良い機会を提供しています。受賞者たちは、エビデンス、パートナーシップ、現地のリーダーシップを組み合わせることで、いかに持続的な変化を実現できるかを示しました。3氏の取り組みが世界的に多大な影響を与えているのは、画期的な学際的研究の質と厳密さに加え、綿密に設計された介入策のツールボックスが組み合わさっているためです。」

2026年「Yidan Prizeサミット」で、学びの未来を形作る

2026年の受賞者たちは、2026年12月3日から5日まで香港で開催される「Yidan Prizeサミット」において、3日間にわたる刺激的な対談に参加します。昨年、「岐路に立つ教育の未来」をテーマに行われた議論を踏まえ、2026年のYidan Prizeサミットでは現在進行中の変化に焦点を当てます:教育を単なる「場所」としてではなく、AIの時代において、人間同士のつながり、創造、そして深い学びに根ざした、活気あふれるエコシステムの原動力として捉えることです。2026年「Yidan Prize」の授賞式は最終日に行われ、2026年の受賞者たちに賞が授与されます。

編集者向け注記

2026年「Yidan Prize」受賞者および審査員の画像はこちらからダウンロードできます。

「Yidan Prize教育研究賞」審査部会委員長であるElizabeth M. King博士による授賞理由の全文はこちらからご覧いただけます。

「Yidan Prize教育発展賞」審査部会委員長であるDorothy K. Gordon氏による授賞理由の全文はこちらからご覧いただけます。

Yidan Prize Foundationについて

「Yidan Prize」は、教育分野における世界最高峰の栄誉であり、その研究・開発活動を通じて人々の生活や社会に変革をもたらしている革新者たちにスポットライトを当てています。この賞は、以下の2つの部門で構成されています:「Yidan Prize教育研究賞」および「Yidan Prize教育発展賞」。各賞には金メダルと総額3,000万香港ドルが授与されます。このうち半分の1,500万香港ドルは賞金、残りの半分の1,500万香港ドルは、受賞者がその使命を推進するための使途制限のないプロジェクト資金です。

2016年に設立されたYidan Prize Foundationは、教育を通じてより良い世界の実現を目指しています。同財団は、受賞者たちを中核として、研究者、実務家、政策立案者、慈善家といった変革者からなる世界的なコミュニティを結集しています。このコミュニティでは、メンバー同士が互いに学び合い、卓越性に関する共通の基準を提唱し、この分野の課題設定に貢献するとともに、大規模な変革を加速させています。

詳細については、yidanprize.orgをご覧いただくか、media@yidanprize.orgまでお問い合わせください。

Facebook、Instagram、X、LinkedInで@yidanprizeをフォローしてください。

2026 Yidan Prize laureates
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