ヴェネチア映画祭【 塚本晋也 】8分の喝采〝もしかすると、戦争を止められるかも知れない〟 映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」

今月4日、第83回ヴェネチア国際映画祭で塚本晋也監督による映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」がコンペティション部門に出品され、ワールドプレミア上映が行われました。
【写真を見る】ヴェネチア映画祭【 塚本晋也 】8分の喝采〝もしかすると、戦争を止められるかも知れない〟 映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」
塚本監督は「鉄男 THE BULLET MAN」(2009年)「野火」(2014年)「斬、」(2018年)に続いて4度目となるヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への出品を果たし、本編で精神科医を演じたジェフリー・ラッシュさん、退役軍人アレン・ネルソン氏を演じたロドニー・ヒックスさんと共に、プレスコールやレッドカーペットに登場しました。
塚本監督は映画「野火」の製作時に、元になる書籍に出会ったとのこと。〝アレン・ネルソンさんというアフリカ系アメリカ人のベトナム戦争体験を描いた本だったのですが、その本に出会ってショックだったのは、戦争で起こることを正直に、そのまま赤裸々に語っていた〟〝アレンさんの話を聞いた時、もはや出身国の問題ではなく、どこの国だろうが戦争に行くとこんな恐ろしいことをしてしまう、それを正直に語っていることに衝撃を受けた〟と振り返りました。
また、映画の製作意図を〝登場人物と同化し、実際に体験しているように感じてもらえる作品にしたかった〟〝若い人たちがこの作品を観たときに“戦争の現場には行きたくない”と身体で感じてもらえるのではないか〟と語っています。
本編上映後には劇場で8分に及ぶスタンディング・オベーション(観客が立ち上がっての拍手喝采)が湧き起こったとのこと。上映終了後の囲み取材で、塚本監督は現在の世界情勢を見つめつつ〝今日の観客の反応を見て「なぜ私たちは戦争をするのか」という疑問を、本作は多くの人に投げかけることができたと思います〟〝もしかすると、戦争を止められるかもしれないという気がしました〟〝少しでも多くの人に観てもらって、戦争を決める上の人たちのことを止められることはできる〟と、人々が映画を通じて戦争のない未来に繋がってゆくことへの願いを込めていました。
【担当:芸能情報ステーション】