橋梁の漏水対策と遠隔監視の実証実験で有効性を確認

バッテリレス漏水センサを活用した漏水モニタリングシステムが、実際の橋梁における漏水の早期発見に有効であることが、実証実験により明らかとなりました。
実証実験の概要
エイブリック、西日本高速道路エンジニアリング中国、ビー・ビー・エムの3社は、橋梁の排水管継手部における漏水対策と簡易モニタリングシステムの実証実験を実施しました。BBMの簡易止水工法と、エイブリックのバッテリレス漏水センサを組み合わせることで、止水性能の維持と遠隔での漏水検知が可能であることを立証しています。この成果は、2026年9月3日に開催された令和8年度土木学会全国大会にて発表されました。
実施期間:2025年5月〜2026年1月
対象:供用開始後約38年の実橋梁
発表内容:箱桁内排水管継手からの漏水対策と簡易モニタリングシステムの実橋検証
橋梁メンテナンスの課題と解決策
道路橋の老朽化が進む中、特にPC箱桁橋の内部は点検が困難な閉鎖空間であり、排水管からの漏水によるコンクリート剥落や鉄筋腐食が懸念されています。従来は電源確保が困難な環境下でのセンサ設置や電池交換が課題となっていました。
本実験では、エイブリックの省エネ技術を応用した間欠駆動方式を採用することで、受信機の起動を1日2回・各5分間に限定し、汎用バッテリーで約3年間の連続運用を可能にしました。これにより、電源のない橋梁内部でも低コストかつメンテナンスフリーな遠隔早期検知システムを実現しています。
今後の展望
エイブリックは今回の成果を基に、定期点検間隔を5年間とすることを目指し、道路インフラだけでなくビルや工場、プラントなど幅広い建築・設備メンテナンス分野への展開を図ります。また、Bluetoothに加え、より広範囲をカバーする次世代通信技術との連携も進めていく方針です。
関連リンク
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsce2026/session/Q6cxO3ic
https://www.ablic.com/jp/semicon/products/cb/wls/
https://www.ablic.com/jp/semicon/news/2025/10/28/bl_waterleaksensor_useu_market/
https://www.ablic.com/jp/semicon/news/2021/08/25/water_leak_detection_sensor_ntthigashi/
https://www.ablic.com/jp/semicon/news/2024/02/29/cb_pr_content/
まとめ
橋梁の漏水対策として、簡易止水工法とバッテリレス漏水センサを組み合わせたシステムが実用的な運用に耐えうることが実証されました。今後は適用範囲を拡大し、インフラ維持管理の効率化に貢献していきます。