【台風25号発生へ】シルバーウィーク直撃か 関東・東海で日〜月曜に大荒れの恐れ、観測史上初レベルの「日照不足・長雨」いつまで続く?【Nスタ解説】
16日にも発生する見込みの新たな台風。予想進路が15日よりも東寄りに変わりました。シルバーウィーク中の日曜から月曜にかけて、東日本に近づくおそれが出ています。
警戒が必要!熱帯低気圧→「台風25号」へ
坂口愛美 気象予報士:
最新の進路図(午後3時時点)では熱帯低気圧の状態ですが、雲がまとまりつつあるので、おそらく16日中には「台風」になるのではないかと考えられています。
井上貴博キャスター:
台風になるのが遅れているということは発達が進んでいない。つまり、日本に到達するまでも、それほど発達は進まないのでしょうか?
坂口愛美 気象予報士:
元々は強い勢力にまで発達する見込みだったのですが、最新の進路予想図を見ても、そこまでは発達しないのではないかと変わってきています。
しかし暴風域は伴っていますので、それなりに発達して近づいてくるのではないかと思います。
進路についても、予報円の中に台風の中心が入る確率が70%です。今後どうなるかはまだ分かりませんが、進行方向は見えてきたかなと思います。
予報円が左側にいくと、月曜日に東海や関東を直撃します。右側にいくと海へ抜けていきますが、秋雨前線を刺激して大雨ということになりそうです。どちらにせよ警戒が必要です。
日~月曜にかけて東海や関東で大荒れのおそれ
坂口愛美 気象予報士:
16日午後4時時点の雨と風の予想を見ますと、金曜~土曜にかけて小笠原諸島に近づきます。その後、日曜~月曜にかけて東海や関東では大荒れの天気となるおそれが出てきています。
シルバーウィークの天気予報によりますと、西側は台風周辺の湿った空気が流れ込みますが、広くついていた雨マークがだいぶ取れてきました。
東日本は、特に東海や関東(名古屋・東京あたり)で、日曜~月曜にかけて大荒れの天気となるかもしれません。
北日本は次第に秋雨前線の影響が出てきます。場合によっては、台風本体の雨雲がかかってくるおそれも日曜~月曜あたりにありそうです。そうでなくても、台風周辺の湿った空気の影響を受けそうです。
気象庁発表「日照時間が“最小” 降水量が“最多”」
井上キャスター:
気象庁が15日に「日照不足と長雨に関する関東甲信地方気象情報」を発表しました。
9月上旬の日照時間を平年と比べた数字になりますが…
水戸や東京では3割を切り、甲府でも約4割となっていました。
【9月上旬 日照時間(平年比)】
▼水戸:29%
▼東京:29%
▼甲府:44%
平年と比べて日が照らなかったことが分かります。また、雨も多く降りました。
水戸では平年比の4倍、東京・甲府でも3倍弱という数字が出ました。
【9月上旬 降水量(平年比)】
▼水戸:416%
▼東京:269%
▼甲府:280%
関東甲信の日照時間が観測史上で“最小”。降水量(平年比)も“最多”となっており、(日照不足と長雨は)今後10日程度続く見込みということです。
こうなると農作物が影響を受けそうです。
農作物に影響が 収穫前のコメから芽が?ブドウも…
井上キャスター:
千葉市の降水量は平年と比べると2倍以上(266%)です。
石橋農園では、豪雨・長雨の影響で冠水してしまったため、稲穂が倒れる被害が出ています。
コメは基本的に雨が降っていると収穫ができません。そのため稲穂が長い時間水に浸かってしまい、「穂発芽」というリスクが出てきてしまうそうです。
「穂発芽」とは、収穫する前のコメから芽が出ること。穂発芽したコメは粘りが弱くなるなど品質が低下し、なかなか出荷することもできないということです。
稲穂は乾かないと収穫ができません。少しでも濡れていると目詰まりするなどコンバインが壊れてしまう可能性もあるそうです。
石橋農園の佐々木貴史さんは「乾かないと収穫ができない。こんな遅れは初めて。穂発芽の割合も不明」と話していました。
山梨・甲府市でも、降水量が平年と比べて280%と雨が多く降っています。そのため、ブドウにも影響が出始めています。
雨によってカビが広がり腐ってしまう「晩腐病(おそぐされびょう)」が、例年に比べ出やすい環境にあるといいます。取材したブドウ農家でも栽培する「甲州」の1割にあたる約200キロが被害を受けてしまっているとのことです。
信州大学特任教授 山口真由さん:
農家の皆さんは悩ましいだろうなと思います。「天高く馬肥ゆる秋」というイメージがあり、下旬くらいにかけてすっきりした日になるのかなと、天気予報とずっとにらめっこしていますが、長雨があける予感が全くしないですね。
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<プロフィール>
山口真由さん
信州大学特任教授 ZEN大学教授
財務省、弁護士を経て現在は「家族法」研究が専門