タンカーに乗船し、1万キロを航行して有名に! ニュージーランドから韓国まで旅した冒険好きな猫さん
2001年、ニュージーランドの港で暮らしていた猫が、韓国のタンカーに乗り組んでしまうハプニングがありました。猫は18日間にわたって1万キロの船旅を楽しんだのです。当時このニュースは世界的な話題になり、猫には名誉大使の称号が与えられました。
港で育った人懐こい猫

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2001年にニュージーランドから韓国までの船旅をした三毛猫が、国際的なニュースになりました。その距離は約1万キロメートルにも及んだのです。
ニュージーランド北島にあるタラナキ港で育ったこの猫は、1991年ごろ子猫のときに捨てられていたのを、当時のタンカーターミナルのマネージャーだったColin Butlerさんが保護して飼い始めました。ごく小さかった猫を、Colinさんはポケットに入れて2週間ほど持ち歩いていたといいます。当初「Queenie」と名付けられたこの三毛猫は、Colinさんが退職してオーストラリアに引っ越していったために、ターミナル管理責任者のGordon Macphersonさんが面倒を見るようになりました。そして「Colin's Cat」と呼ばれるようになったのです。
Colin's Catはニュートン・キング・タンカーターミナル近くの監視小屋を住まいにし、たちまち「港の猫」として人々に愛されるようになりました。犬や野良猫などを追い払うほど気が強い一方で、とても人懐っこく、とくに子供たちにはやさしくしていました。よく鳴いて食欲が旺盛で、あらゆる機会を利用して人に餌をねだることで有名になったのです。シフト勤務を終えるスタッフが帰る前に餌をねだり、そのあとで出勤してくる別のスタッフにもねだるようになったといいます。
餌につられて船上へ

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2001年11月、Colin's Catは停泊していた韓国のタンカーに乗船しました。乗組員だった二等機関士のJeong Yun-Seokさんに甘えたまま彼について行ってしまったのです。
餌をもらった猫とJeongさんは船室で眠ってしまい、目が覚めると船は港を出て韓国へ向かっていました。これまでにもニュージーランドの船に乗り込んで探検したことはありましたが、外国の船に乗り込んだのはColin's Catにとって初めての体験でした。
最初は少し船酔いをしたColin's Catですが、すぐに元気になり、船旅の日常になじんでいきました。毎日鮭や牛肉、スナック菓子を食べ、二等機関士のソファで寝ていたといいます。Chang Seong-mo船長は、猫が無事であることをタラナキ港の職員に電子メールで知らせました。
驚いたタラナキ港事務所では、この猫を救出するための計画が練られました。当初はタンカーがふたたびニュージーランドに戻るまで船に留まらせる案が示されましたが、この古いタンカーは今回が最後の航海で、韓国で解体される予定であることが判明したのです。そこで猫を公海上で船から船へ移送し、ニュージーランド行きのタンカーに乗せる案が出されました。
しかし、それは猫にとって危険なだけでなく、海上で巨大な船2隻を接近させるリスクも危惧されました。結局Colin's Catはずっと船上に留まったのです。悪天候による遅延もあり、航海期間は約18日間にもおよびました。
港のスタッフが韓国まで出迎え

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Gordon Macphersonさんは、猫を引き取るため韓国へ飛ぶことを決意しました。幸いにも、この猫の冒険は国際的に大きな注目を集めたため、大韓航空やキャットフード製造会社が旅行費用の寄付を申し出てくれたのです。
Gordonさんは韓国の港に到着してタンカーの到着を待ち、船から検疫を経ずに密閉されたケージに入ったColin's Catを受け取ることができました。
「猫はゴロゴロと喉を鳴らし、わたしに会えてうれしそうでした。ただ、たくさんの人の前で取材されたので、少し戸惑っていたようです。これからは、知らない男の人に話しかけないように、ちゃんと躾けなきゃね」とGordonさん。
航海中に世話してきたJeongさんは「すいぶんこの猫を甘やかしてしまいました。別れを告げるのがとても辛いですね。Gordonさん、猫を頼みますよ」と話しています。
12月5日、ニュージーランドに到着したColin's Catは、ニュープリマス市長から名誉大使の称号とメダルを授与されました。これは「国際関係の強化への貢献」と、ニュープリマス市とタラナキ港の知名度向上に貢献した功績を称えるものでした。
2人が到着した空港には、白いリムジンと数台のテレビカメラ、そして多数のカメラマンが待機していたといいます。港に到着してキャリーケースから猫が登場すると、50人以上のスタッフが歓声を上げて歓迎しました。
Colin's Catは2007年5月15日、病気と老衰のため亡くなりました。港にはこの猫のための記念碑が設置され、長年過ごした監視所の入り口近くに埋葬されたということです。
出典:The Voyage of Colin's Cat New Zealand
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