『王族』の元で飼われていた猫種3選 それぞれの特徴や選ばれた理由もご紹介
現在、飼われている猫種の中には、かつて王族たちに飼われていた猫の血を引く種類がいくつかあります。人間の近くで暮らすも、数千年にわたり自然交配にまかされてきた猫が、人為的に選択繁殖されるようになったのはわずか150年前のことです。この間には、すでに王族の元で飼われた猫たちもいたのです。今回は、そんな高貴な生活をしてきた猫種について見ていきましょう。
1.シャム(サイアミーズ )

シャム(サイアミーズ)は、タイで自然発生した種です。限られた地域で繁殖した猫たちの中に、顔や手足が黒くなるポイントカラーの猫がいました。
かつてタイでは、青い目とポイントカラーの猫は幸運を招く象徴とされ、この猫たちは宮廷内で大切に飼われるようになりました。そして、ほかの地域の猫と交配する機会がなかったことなどから、この特徴が受け継がれ定着したのです。
19世紀後半、タイ(当時のシャム)国王ラーマ5世は、バンコクに駐在していた英国総領事にオス・メス1匹ずつの猫2匹を贈りました。イギリスへ渡り、キャットショーに出された猫は瞬く間に欧米各地で人気となり、ブリーダーにより血統が固定化されたのです。
シャムの特徴は、三角形の頭と顔や耳、手足、しっぽなど体の末端にポイントカラーが出るところです。穏やかな性格で、よく鳴くことから「おしゃべりな猫」と呼ばれています。人が大好きなので一緒にいて楽しい猫種です。
2.エジプシャン・マウ

エジプシャン・マウは、20世紀半ばにロシアのナタリー・トルベツコイ公爵夫人が、亡命先のイタリアで輸入した斑点模様のあるエジプトの猫を繁殖させ、純血種として固定化した品種です。
もともと古代エジプトでは、穀物を荒らすネズミや害獣を捕らえる猫が王族や貴族などに大切にされてきました。貴重な食糧である穀類を守るだけでなく、昼夜で大きさの変わる瞳孔から太陽神ラーの化身として崇められていたことが、王族に深く愛された理由とされています。
原種となったエジプトの猫は、固定化された純血統ではないため、現在のエジプシャン・マウが直系の子孫である確証はありませんが、リビアヤマネコによく似た斑点と、くっきりとしたアイラインが特徴的です。
前足よりもうしろ足が長いことから、チーターのようにワイルドに走りますが、性格自体はとてもおとなしく、神経質な個体も少なくないとされています。
3.ターキッシュアンゴラ

フランス国王ルイ15世は、幼少期から動物好きで知られ、もっとも寵愛されていたのがターキッシュアンゴラの「ブリヨン」でした。
トルコの山岳地帯で自然発生したターキッシュアンゴラは、オスマン帝国からの外交用の贈答品としてヨーロッパ各国の王室へ広まりました。
18世紀のフランス上流社会では、ペルシャやターキッシュアンゴラなど真っ白でふわふわな猫が珍重されていたことから、ブリヨンもルイ15世へ献上されたのではないかといわれています。宮殿で飼われていたことで、あのマリー・アントワネットにもかわいがられたことでしょう。
ターキッシュアンゴラは、ややスリムな体をしているものの、筋肉質で豊かな長毛のため、実際よりも大きく見えることがあります。性格は、自由を愛するタイプで活発。非常に賢い個体が多く「気に入った人にだけ懐く」という気高さは、まさにベルサイユ級かもしれません。
まとめ

今回は、王族の元で飼われてきた高貴な猫種を3種紹介してきました。
かつて農耕時代にネズミを駆除する「便利な野生動物」として、人の近くで暮らしてきた猫たちが、このように多彩な姿に変わり、庶民の立ち入れないような宮殿の中で暮らしていたとは驚きですね。
現在血統種のほとんどは、もともとは自然発生した種を、目標とする猫の姿に似た種と交配して固定化されています。実際の原種ではないものの、見た目や特性を引き継いでいるものも多くあります。これらの猫たちには、どのような歴史があるか、考えてみるのも面白いかもしれませんね。
関連記事
・カゴの中でくつろいでいた『家に来て1か月の新入り猫』…あまりにも可愛らしい『表情』に「いいにゃいいにゃ」「かわいいw」と話題
・ソファの下で遊んでいた子猫、ふと様子を見に行ったら…とんでもなく『尊い光景』が59万再生「天使だよねw」「可愛いがすぎるっ」と悶絶の声
・ドレッサーの上に座る子猫→メイク中のママをじっと見つめて…微笑ましい光景が25万再生「何ちてるの感が可愛すぎ」「幸せでしかない」
・向かい合う2匹の猫→片方をよく見ると…思わず二度見する『驚きの光景』に6万いいね「理解するのに数秒かかったw」「ガタイがいいのかとw」
・猫が鼻を「フンフン」鳴らす理由と注意すべきこと