犬が『飼い主にイジワルをされた』と感じる行動3選　「やってしまってるかも…」「帰って謝ろう」

人間にとっては些細な行動であったり、その時必要だと思った行動であったりしても、犬にとっては突然「飼い主にイジワルをされた」と感じることもあるかもしれません。そこで今回は、犬が『飼い主にイジワルをされた』と感じる行動について解説します。心当たりはありませんか？

犬が「飼い主にイジワルをされた」と感じる行動

飼い主として、さまざまな理由で良かれと思ってした行動が、実は犬にとっては「イジワルされた！」と感じてしまう行動があるようです。

では、犬が「飼い主にイジワルをされた」と感じる行動にはどのようなものがあるのでしょうか。

1.遊びを中断される

これはしつけの一環であったり、飼い主側の時間や体調などの都合でもあったりします。しかし、犬にとって、自分が楽しんでいる真っ最中に遊びを中断されることは大きな混乱の元となります。

たとえばしつけの一環として遊びを中断するのであれば、犬がイタズラなどをした直後に遊びを中断する方法をとることで、犬はなんとなく「あんなことをしたから終わっちゃったんだ」と理解できます。

しかしそれは、イタズラをした直後に行う必要があります。時間が経てばたつほど、犬は出来事を結び付けて考えることができないため、「なんかイジワルされた」という苦々しい思いだけを感じてしまうでしょう。

また、しつけではなく、飼い主の時間や体調の都合など、飼い主側の勝手な都合での中断であれば、犬はなおさら何故遊びを中断されたか理解できません。大きな混乱と、強い不満だけが残ることになります。

その場合は、できれば遊びを終わりにする際の決め事（犬とお片付けをする、特定のコマンドを終わりの合図にするなど）を持っておくと犬はスムーズに理解できるので良いでしょう。

2.おやつや食べ物にずっと「待て」をされる

犬は食べることが大好きです。フードはあまり好きではないという子も、おやつならばくばく食べるという子も少なくありません。そのため、犬にとっておやつはしつけの良いモチベーターになるのです。

しかし、犬にとって長時間にわたって集中をするのはとても難しいことです。おやつに集中して待てのコマンドを守っても、じっと我慢できるのは長くても1～2分。よほど訓練された子でなければそれ以上待つことは難しいでしょう。

せっかくいう事を聞いていたのにおやつをくれない、おやつをくれるまで何回も同じことをさせられる、ということが繰り返されると、犬は「イジワルをされている」と感じてしまいます。飽きてしまってコマンドを無視するようになってしまうこともあります。

飽きたりうんざりしたりして嫌な顔をされる前に、ご褒美をしっかりあげましょう。

3.散歩に行く素振りを見せられるのに行かない

お天気が良い日は犬もお散歩に行きたいものです。しかし多くの犬にとって、お天気はそれほど重要な問題ではなく、雨の日だって構わずお外に出たいという子も少なくありません。

そんなに子にとっては、お散歩に行くような素振りを見せながらお外が雨降りだからといって行かないことにされたり、出かける様子があるのにお留守番ばかりさせられたりする場合、「イジワルされている」として不満の原因になってしまいます。

歩いている途中で雨に降られ大急ぎで家に帰ったという場合も、犬にとっては楽しいお散歩を中断されたというイメージになってしまうでしょう。

犬に「イジワルされた」と思わせてしまったら…

飼い主にそのつもりがなくとも犬に「イジワルされた」と思わせてしまったら、犬は不満そうな顔をしたりしょんぼりとしたりします。そして繰り返しこのようなことが起こると、犬は飼い主を信用しなくなっていきます。

そうなってしまった場合、飼い主がすることはただひとつ。犬を良い気持ちにさせてあげることです。褒め倒したり、おやつをいつもよりちょっと多めにあげたり、お散歩に連れて行ってあげたりして、しっかりとご機嫌を取ってあげましょう。

甘やかすというより、気分転換をしてもらうといったほうが良いかもしれません。犬たちは悪いことも覚えますが、自分が得したりいい気持ちになったという経験をとてもよく覚えるものです。

愛犬に「飼い主と一緒にいると楽しい！」という気持ちをしっかりと持ってもらえるような心配りをしましょう。

まとめ

たしかに、犬が拗ねたりしょんぼりしている顔も可愛いものです。

しかし、その顔を見たいからといって、犬を何度もがっかりさせてしまうことは、せっかく築いた犬からの信頼を失ってしまう危険性があります。

そのつもりがあろうとなかろうと、犬に「飼い主にイジワルをされた」と思われないように、彼らの気持ちを大切にしてあげましょう。