『涙無しには見られない』下半身麻痺の子猫を保護 大型犬と飼い主さんの愛情が紡いだ奇跡の1年間に「本当に本当に素晴らしい」

下半身麻痺の子猫と出会い、ともに過ごした1年は、一進一退の体調に奔走する日々。しかし、保護から無事に1年を迎えた子猫は、姉犬に見守られながら元気いっぱいに成長しました!

愛犬が見つけた1匹の子猫を保護してから1年間が経ちました。

飼い主さんが心配と不安を抱える日々の中、子猫は下半身不随で排泄トラブルが多いハンデをものともせずに、わんぱくに成長!

ラッキーボーイの子猫が、飼い主さんや先住犬とともに過ごしてきた日々を記録したこちらの投稿は、YouTubeで24万回以上再生され、100件を超えるコメントも寄せられています!

余命宣告された子猫を保護

2021年8月に、愛犬の「ハチ」ちゃんとお出かけした先で出会った子猫は、下半身が血まみれで、足はあらぬ方向を向いていました。

動物病院で数日間の入院を経てお家にやって来ましたが、下半身が麻痺して、自分では排泄ができない状態。保護した当時、膀胱はパンパンで、少しでも発見が遅れれば命が助からなかったかもしれない状況だったようです。

お家に来てからは、子猫にドキドキしている警戒心たっぷりのハチちゃんに対し、足を引きずりながらもどんどんとお家の中を探検する大胆さを見せます。

子猫に対して緊張するハチちゃん

子猫に対して緊張するハチちゃん

1日に2~3回の圧迫排尿が必要な子猫は、飼い主さんが1日お家を留守にしただけでも命に関わります。

飼い主さんは、大きなハンデを背負いながらも「この子の未来が”光る”モノであって欲しい」「この子自身が誰かの”光”になって欲しい」という想いから、子猫に「光太(こうた)」くんと名付けました。

しかし、猫白血病ウイルスによって、お家に来て数日で余命宣告をされるほど体調は急激に悪化。けれども光太くんは、飼い主さんの懸命な看護により、見事に復活を遂げます。

初めて純粋に「可愛い」と思えた日

初めて純粋に「可愛い」と思えた日

これまでは不安や心配の気持ちが先にくることが多かった飼い主さんにとって、元気を取り戻し、無邪気に甘える光太くんは、ただただ「可愛い」存在でした。

光太くんの体調が回復すると、先住犬のハチちゃんと、今も続くプロレス遊びを初めて行います。寝転がってリラックスする光太くんに比べ、先輩のはずのハチちゃんの方が怖がりな性格からか、なんだか押され気味なようです。

初めてじゃれて遊ぶ2匹

初めてじゃれて遊ぶ2匹

爪とぎをしたり、おもちゃで遊んだりと、余命宣告されたのが嘘のように、光太くんはどんどん元気になっていきました。

もしも外で生きていたら、猫白血病感染の初期症状に耐え切れず、光太くんは亡くなってしまっていたかもしれません。ハンデを背負うことになったとは言え、事故によって発見・保護され、家族となれた光太くんは、真の「ラッキーボーイ」なのかもと飼い主さんは思ったそうです。

手術や治療を何度も乗り越える日々

ところが、そんな喜びもつかの間、光太くんは尿閉塞を引き起こします。排泄トラブルを抱えやすい光太くんならではの問題ですが、この頃はまだ体調が万全でなく、手術は難しい時期。

またいつ起こるかと飼い主さんがドキドキしながら過ごす中で、光太くんは再び回復し、どんどんやんちゃな「悪ガキ」になっていきます。

ハチちゃんについ絡みにいく光太くんでしたが、2匹は少しずつお互いの距離を縮めていました。

ハチちゃんと距離感はほど良い?

ハチちゃんとの距離感はほど良い?

保護して1ヶ月が経つ頃、尿閉塞が再発。体重も順調に増えていたことから、見送っていた手術に踏み切るも、術後の経過は良好とは言えませんでした。

一方で、手術後の嬉しい変化も1つ。今までほとんど動かせなかった後ろ足の反応が良くなっており、リハビリを開始します。

排泄の問題は解決しなかったものの、当の光太くんは元気いっぱいで、これまでは登れなかったベッドにも自力で上がれるほど、身体能力は発達していました。

お留守番の時のお気に入りスポット

お留守番の時のお気に入りスポット

ハチちゃんとは相変わらずプロレスの日々。けれども、これはあくまで遊びの一環で、光太くんは姉犬のハチちゃんが大好きです。

ハチちゃんにしがみつく光太くん

ハチちゃんにしがみつく光太くん

お互いにそれなりの距離感がつかめてきた頃には、光太くんが自力で立ち上がることも増えてきました。

自力で立ちながらテレビ鑑賞中

自力で立ちながらテレビ鑑賞中

ところが、最初の手術から日々が過ぎ、ハロウィンやクリスマスも楽しみながら、穏やかな時間を満喫していた年末、またもや尿閉塞が起きてしまいます。

2度目の手術をすることに決めた頃、飼い主さんは光太くんとハチちゃんを連れて実家へ帰省します。そこには、いつものわんぱくな様子は鳴りを潜め、人見知りする光太くんの姿が!

でもおやつはお姉ちゃんと食べる…

隠れながらおやつはお姉ちゃんと食べる…

そして、光太くんに意外な一面があることも知った年明け、おしっこの出口を造る2度目の手術に臨みました。手術後は、1回目の時と同じくなぜか足の状態が改善し、しっかりとした足取りに。

けれども、光太くんの体質もあり、メインであった手術で造られたおしっこの出口は安定せず、尿閉塞のリスクは残ることになりました。

ラッキーボーイの子猫は見事に成長!

体の状態や手術の経過は一進一退ではありましたが、甘えん坊な光太くんは、姉犬のハチちゃんと飼い主さん争奪戦を繰り広げながら伸び伸びと成長。

手術後も元気に鳴いて構ってアピール!

手術後も元気に鳴いて構ってアピール!

ハチちゃんには相変わらずちょっかいをかけ、やんちゃにプロレスをしたり、仲良く寄り添ったり。時には一緒に外へ出て、お花見なども楽しんだ1年でした。

5月の終わりに推定1歳の誕生日を迎え、排泄トラブルとは日々闘いながら、無事に8月25日の「うちの子記念日」がやって来ます。

「また始まった」と飼い主さんが笑ってしまう光太くんとハチちゃんのプロレスも、2匹がそばにいてくれるからこそ見られるもの。これからも、毎年にぎやかな「うちの子記念日」をお祝いできることを願っています!

プロレスが2匹のコミュニケーション

プロレスが2匹のコミュニケーション

こちらの投稿には、『涙が出ました。光太くんの生きる力、はっちゃんの優しさ、そして飼い主さんの頑張り。ありがとう』『光ちゃんの成長日記は涙なしには観られません。出会いは偶然であり必然。はっちゃんに導かれ、運命の出会いでしたね』といった、感動の声がたくさん寄せられました。

光太くんのその後の暮らしぶりや、今では新たな家族も加わったにぎやかな日々の記録は、他の投稿からご覧いただけます!ぜひチェックしてみてくださいね。

光太くん、ハチちゃん、飼い主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!

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