『捨て猫』がいつまでも減らないのはなぜ?考えられる4つの理由と、私達にできる対処法

「癒しを得たい」「自宅にいる時間を充実させたい」などの理由から猫を飼う人が増えていますが、途中で猫を捨ててしまう飼い主も後を絶ちません。今回は、「捨て猫」の数が減らないことで考えられる理由と、捨て猫を増やさないためにできる対処法をお伝えします。

1.『終生飼育』の意識がない

悲しそうな猫

最近では、「猫に癒されたい」「生活を充実させたい」などの理由から、猫を飼い始める人が増えています。

猫は犬に比べて散歩の必要がなく飼いやすいと言われていて、日々の散歩が難しい高齢者やお世話にあまり手間をかけられないがペットを飼ってみたいと思う人からも支持が高いです。

しかし実際飼ってみると、ある程度マメにお世話やお手入れをする必要があるなど、想像していた暮らしと違うと感じて途中で手放す人が出てしまっています。

「猫の寿命が尽きるまで飼い抜く」ということを良く考えないまま飼育する人が増えたことで、捨て猫の増加にも繋がっているのかもしれません。

2.飼育費用や医療費の不安

お金と猫

猫を飼うと、私達の暮らしでかかるお金に加えて飼育費用や医療費がかかります。

  • キャットフード
  • おやつ
  • おもちゃ
  • お手入れグッズ
  • 猫砂
  • トイレ用品
  • ケージ
  • 食器

このように、様々なものにお金を捻出しなくてはならなくなるほか、猫が病気やケガをした時の治療費も必要になるのです。

さらに、猫が高齢になると病気や介護の可能性が高くなり、定期的に高額な医療費がかかってしまうケースも。

そしてその結果、継続的な経済面の不安や、実際に飼育費用を賄えなくなってしまうなどの理由で猫を飼い続けられず、捨ててしまうケースも発生しています。

医療費はペット保険を活用することで一度の負担が少し減らせますが、そもそもの保険料も予算に組み入れる必要があります。

まずは猫を迎える前に、自分たちの生活にかかるお金とは別で、月に1万〜数万円ほどの予算が取れる液剤的な余力・余裕があるのかどうかをよく考えましょう。

3.猫の高齢化

高齢の猫

人間の医療だけでなく、猫の医療も日々進化していて、室内飼いの猫の平均寿命は15〜16歳と長くなっています。中には、20歳を超えるご長寿猫も複数存在するほどです。

数年であれば飼い主の生活が大きく変わることは少ないかもしれませんが、10年以上となると、ライフスタイルの変化が起こったり、飼い主の病気やケガで飼い続けられなくなってしまう可能性も否めません。

その結果、飼い主の高齢化で飼い続けられない、引っ越し先に連れていけないなどの理由から猫を捨ててしまうのです。

飼い主側に「やむを得ない」と感じる事情があったとしても、猫を捨てる行為はあってはなりません。

4.猫が増えすぎてしまった

たくさんの猫

猫は生後6ヵ月ごろから発情期を迎え、完全室内飼いの場合では1年を通して発情できると言われています。

猫同士が交尾をするとほぼ100%妊娠し、1年間で2〜3回出産ができます。1回の出産で生まれる子猫は4〜8匹ほどなので、年2回出産するとなると8〜16匹も猫が増えることになるのです。

初めての発情を迎えるまでに不妊手術が間に合わず繁殖してしまい、思った以上に増えすぎて飼いきれなくなったために手放すというようなケースが存在します。

多頭飼育崩壊は捨て猫問題だけでなく、殺処分の問題にも大きく関わってくる危険な状態です。

捨て猫を増やさないためにできること

見上げる猫

人が飼っていた猫を捨ててしまうのは、今回紹介した理由以外にもそれぞれの事情があるでしょう。

しかし、猫を無責任に捨てる行為は、交通事故や病気というような危険にさらすだけでなく、里親が見つからず殺処分になってしまう可能性もあるなど、尊い命を軽んじているものなのです。

捨て猫を増やさないためには、猫との暮らしの実態や飼育費用・医療費など、「最後まで猫を飼育する」ことを念頭に置いてリサーチを事前に行いましょう。

また、望まない繁殖を防ぐため、子猫をもうけるどうかを家族でよく話し合うのも重要です。

子猫を望まない場合、不妊手術をする時期や、手術を受けるに当たっての注意点なども調べておく必要があります。

まとめ

潤んだ目で見つめる猫

大切な家族の一員であるはずの猫を捨てるというのは、猫の命を捨てているのと同じことです。

運良く優しい人に保護されて生き延びられる子もいますが、交通事故や病気などで死んでしまったり、殺処分されてしまうケースもあります。

捨てられる猫を増やさないためには、ひとりひとりが「命を預かる」という責任感を持って向き合っていくことが重要です。

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