鉄道事業者などが、車軸を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題を受けて、国土交通省はきょう、改ざんを行っていたJR貨物に対し、行政処分を行ったと発表しました。
この問題は、JR貨物が貨物列車の車軸を組み立てる作業中、基準を超える圧力をかけていたにもかかわらず、基準値に収まるようデータを不正に改ざんしていたというものです。
国土交通省はJR貨物に対して行った立入検査の結果、輸送の安全を阻害している事実があると認められたため、きょう、事業改善命令の行政処分を行ったと発表しました。
また、国交省はきのう、同じくデータの改ざんをしていたメトロ車両、京王重機整備、総合車両製作所の3つの事業者に行政指導を行いました。
国交省がこれまでに行った立入検査では、各事業者によって組み立て作業時の圧力に対する認識が異なっていたり、明確な規定を設けていない事業者もあったということです。