卓球・元日本代表で、ロンドン・リオ・東京の五輪3大会連続でメダルを獲得した石川佳純さん(31、全農)が4日、横浜武道館で「47都道府県サンクスツアーin神奈川」を開催。神奈川県内の小中学生をはじめとした約80名の参加者に実技指導やトークショーで会場を盛り上げた。この日は、無料招待された一般観覧500人も会場に足を運んだ。
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サンクスツアーは、世界の舞台で戦い続けた石川さんが全国各地を訪ね、卓球の魅力や楽しさを伝えることを目的とし、2022年4月から始まり今回で33か所目となる。
質疑応答コーナーでは参加者から積極的に手が上がり「試合の時に何を考えているのか」など沢山の質問が寄せられた。石川さんは「まずは作戦。どこを攻めようかなとか、相手の苦手なところを攻めようとか。あとは自分のいい時も悪い時も、自分が自分を励ましながら試合をしていた」と回答。時に笑顔で、また時に真剣な表情で質問に答え、交流を楽しんだ。
実技指導では「参加者全員にアドバイスすることを心掛けている」と話し、「体の回転をしっかり意識して」「ボールにスピンをかけるようなイメージで」と、全ての卓球台をまわり、一人一人に丁寧にアドバイス、自身の経験や技術を惜しみなく参加者に伝えた。
また、参加者から選ばれた人が、石川さんと8-8(エイトオール)から試合ができる「チャレンジマッチ」、参加者全員でラリーを繋ぐ「絆ラリー」などのコーナーも。「チャレンジマッチ」では、緊張感のあるラリーや、石川さんもうなるスーパープレーに会場は大いに盛り上がった。「絆ラリー」では「強く打つのではなく、優しく打ってあげよう」と石川さん。参加者は緊張の様子を見せつつも、笑顔で楽しんだ。
イベント後「『楽しかった』と言ってもらえることが何よりの財産。サンクスツアーを実施することで、こんなに沢山の方から応援されていたことを実感できるし、私も自分自身を振り返る時間にもなっている。私の人生のライフワークになっている」と笑顔で話した。