■侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2024 練習試合 侍ジャパン 5-0 広島(7回制)(5日・SOKKENスタジアム)
侍ジャパンは初実戦となった広島との練習試合で完封勝利を飾った。
10月29日から宮崎県にてキャンプを行っている侍ジャパンはこの日、広島と練習試合を実施。試合は7回制で8回は1イニングのみ延長タイブレークの練習となった。
試合は4回裏、1死一、三塁のチャンスで侍ジャパントップチームで初招集となった佐藤都志也(26、ロッテ)に適時打が飛び出し先制。5回には同じく初招集の辰己涼介(27、楽天)が適時打を放つなどリードを広げた。投げては先発の井上温大(23、巨人)、リリーフで登板した横山陸人(23、ロッテ)、隅田知一郎(25、西武)、清水達也(25、中日)が無失点リレーで繋ぐ好投を披露した。
ラグザスpresents第3回WBSCプレミア12が9日から開幕。侍ジャパンはグループBで初戦は13日、バンテリンドームでオーストラリアと対戦。9日、10日にはチェコとの強化試合が控えている。
先発は侍ジャパン初招集となった井上。今季25試合に登板、そのうち15試合に先発し8勝5敗で防御率2.76をマークしている。
その井上の立ち上がりは広島の先頭・佐藤啓介(23)を投ゴロ、2番・内田湘大(20)を見逃し三振に。2死を奪うと3番・田村俊介(21)を二ゴロに打ち取り三者凡退に抑えた。
打線はその裏、広島の先発・常廣羽也斗(23)に対し先頭の村林一輝(27、楽天)は初球からバットを振るも一ゴロ。2番・坂倉将吾(26、広島)は四球で出塁も3番・辰己が遊飛、4番・小園海斗(24、広島)は中飛に打ち取られ無得点に。
井上は2イニング目も三者凡退に抑える好投。2回裏、5番・紅林弘太郎(22、オリックス)がチーム初ヒットとなる右安打を放つも6番・佐藤は遊ゴロの併殺打に倒れ2死走者無しに。続く7番・五十幡亮汰(25、日本ハム)は空振り三振とこの回も得点のチャンスを作ることができなかった。
3回表、井上は7番・仲田侑仁(19)、8番・石原貴規(26)、9番・中村貴浩(24)から全て空振り三振を奪い計3イニングを無安打5奪三振に抑える投球を披露した。3回裏は広島の2番手・斎藤優汰(20)に対し8番・清宮幸太郎(25、日本ハム)は中飛、9番・森下翔太(24、阪神)は左飛と抑え込まれた。
4回から侍ジャパンは2番手・横山が登板し1番・佐藤、2番・内田を見逃し三振に仕留めると3番・田村を二ゴロに打ち取った。4回裏、1死走者無しから4番・小園が四球で出塁。続く5番・紅林が右安打を放つと1死一、三塁とチャンスを作った。すると迎えた6番・佐藤はカウント1ボール2ストライクからの4球目、フォークを上手くライトへ運ぶと適時打に。先制点を挙げた。
1点のリードで5回は3番手・隅田がマウンドに上がり2死から6番・末包昇大(28)、7番・仲田に連打を浴びるも8番・石原を見逃し三振に抑え得点を与えず。
5回裏には広島の3番手・滝田一希(22)に対し3つの四球で無死満塁とすると3番・辰己にライトへの適時打が飛び出し2点目を奪った。その後1死満塁から5番・紅林が右犠飛を放ち3点目を挙げた。
6回表は4番手・鈴木翔天(28、楽天)が登板し全て打ち取り三者凡退に抑えた。6回裏、2死走者無しから9番・森下が左二塁打を放つも続く1番・村林は右飛に打ち取られ追加点を奪えず。
リード変わらず7回は5番手・清水が3番・田村に中安打、4番・林晃汰(23)に右安打を打たれるも後続を抑えた。7回裏、広島の5番手・髙太一(23)に対し2番・坂倉が四球で出塁。代走に五十幡が送られると盗塁を決めチャンスを拡大。すると3番・辰己にセンターへの適時三塁打が飛び出し4点目を奪った。さらに4番・小園の打球は中犠飛となり5-0と差を広げ、そのまま試合終了。後半以降に得点を重ねると投手陣も好投で繋ぎ、完封勝利となった。
8回、延長タイブレークの練習に入ると攻守を入れ替え、無死一、二塁からスタート。侍ジャパンの一塁走者は佐藤、二塁走者は紅林。広島の投手・河野佳(23)に対し打席は古賀悠斗(25、西武)はバントを試みるも送ることができず、1死一、二塁に。二塁走者に五十幡を送ると続く8番・清宮は投ゴロ。走者を進め二、三塁となり9番・森下の打球は遊安打となりその間に1点を奪った。
その裏、マウンドには藤平尚真(26、楽天)が上がり、無死一、二塁から持丸泰輝(23)にバントを決められ、一塁上で小園が捕球するも走者と交錯し落球。その間に1点を返されると続く9番・中村貴にライトの頭上を越える適時打を浴び逆転を許した。なおも2死満塁とピンチを背負ったが最後は4番・林を空振り三振に抑えた。