中東レバノンで、大量の通信機器の爆発が2日連続で起きました。2日目の18日はトランシーバーとみられる無線機が一斉に爆発し、この無線機が日本企業の製品である可能性が出てきています。
レバノン全土で18日、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーが所有していたトランシーバーとみられる無線機が爆発しました。保健当局によりますと、一連の爆発で20人が死亡、450人以上がけがをしたということです。
この無線機について、ロイター通信は「ICOM」「メイド・イン・ジャパン」と記されていたと伝えていて、大阪市の通信機器製造「アイコム」は「報道されている写真を見る限り、自社商品の可能性がある。この商品であれば2014年に販売を終了しているものだ」とコメントしています。
レバノンでは前日の17日にもヒズボラの戦闘員らが所持していたポケベル型の通信機器が一斉に爆発し、3000人近くが死傷しています。
これについてアメリカのブリンケン国務長官は「事前に知らなかった」と述べていますが、CBSテレビは「アメリカ政府関係者が爆発の20分ほど前に『ヒズボラの戦闘員に対するイスラエルの作戦が行われる』と知らされていたと報じました。