「2026年の高市内閣」支持を占う“3つのポイント”とは 高支持率のロケットスタートも「真価が問われる時」に【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-01-08 21:09

新年を迎え、今年も難題が山積みの高市政権。日本の政治と高市総理はどう動くのか、この1年を占っていきます。

【画像を見る】高市政権「解散」カードはいつ切るのか?予想は…

高市政権 2か月連続“支持率75%超え”

高柳光希キャスター:
2025年10月に発足した高市政権は、まもなく3か月を迎えます。
支持率を見ていきますと、11月が82%、12月は75.8%と2か月連続で75%を超えて、高い支持率のロケットスタートを切っています(JNN世論調査)。

この高い支持率がいつまで続くのかを占う「今年前半の重要ポイント」を3つ挙げました。

【高支持率を占う 今年前半の重要ポイント】
(1)“経済国会”
(2)アメリカ
(3)解散はいつ?

高市総理の“アキレス腱”は「円安」か 

高柳キャスター:
ポイントの(1)“経済国会”とはどういうことでしょうか。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
2025年も、臨時国会では物価高対策が大きなテーマでしたが、ある野党幹部によりますと、「この国会は物価高や円安などの“経済国会”となりそうだ」とのことで、2026年は去年の臨時国会以上に大きな争点になってくるのではないかと見ています。

2025年は、▼電気・ガス代支援、▼子育て応援手当、▼重点支援地方交付金、▼ガソリン暫定税率廃止、▼年収の壁見直し、といった政策を打ち出していますが、ここにきて、かなり不安な要因・要素としてあるものが「円安」です。

実際、高市総理が2025年10月に自民党総裁になった段階では、1ドル=147円程だったのですが、1月8日のレートでは157円前後までいっており、約10円の円安が続いています。

さらに、2025年12月に日本銀行が金利を上げました。アメリカとの金利差は迫っているにも関わらず、なかなか円高に進まないということがあります。

現在の円安の状態、あるいは、円安がさらに進んでしまうと、今まで打ち出してきた政策の効果が半減してしまいます。

おそらく野党側も、そこら辺をかなり絞って攻めてくるのではないかと見ています。

井上貴博キャスター:
高市さんが総理になったことで、政治が動いている感覚があります。また、強固な保守系の岩盤支持層がしっかりしているので、支持率がそう簡単に崩れることはないとも感じます。

しかし「円が弱い部分」があります。責任ある積極財政の行方は、間違いなく政権の“アキレス腱”になるのかなという気がします。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
経済で言うと2点あると思います。
1つは、積極財政ですので、インフレを加速する仕組みになっていますよね。それによって「全然インフレが収まらないではないか」という反応が出ること。

2つ目は、実質賃金がどこまで上がってくるかが重要です。もし上がらない場合、期待は高いけれども暮らし向きが良くならないということで、期待が失望に変わっていくのかどうかが、2026年前半の焦点だと思います。

出水麻衣キャスター:
今、支持率が高いということで、政権内では物価高対策がそこまで浸透していないのではないかという危機感のような声は、どのくらい聞こえてきていますか。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
水面下では「このままではまずいぞ」という声があり、かなりの危機感があります。実際、高市総理の高い支持率は、政権発足から約3か月は私達も様子見なんです。

この3か月間で、その政権が何を目指しているのか、どういった政策・法律に力を入れるかなどを、まず見極める。そういった意味では、通常国会の召集で、高市総理政権の真価が問われるのではないかと見ています。

リスク要因にもなり得る…トランプ大統領との首脳会談で狙う打開策

高柳キャスター:
2つ目のポイントとして、外交「アメリカ」を挙げています。

高市総理は、春にも訪米を予定しており、首脳会談をトランプ大統領と調整中です。このタイミングは日中関係・米中関係が大きく関わっているということでしょうか。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
今の状態でいくと、中国との関係が劇的に改善するのは日本単独では無理です。
そういうことからも、日本政府は早い段階から、アメリカとの接触・アプローチでどうしていくかという打開策を今、模索しています。

そのため、トランプ大統領との電話会談では、早期の首脳会談の相談をしたのではないか。おそらく、予算審議が落ち着くであろう3月中には何とか訪米し、首脳会談を実現したいということがあります。

しかし、訪米も1つのリスク要因になりうると見ております。
トランプ大統領はラグビーボールのように、どちらに転ぶのかが分からないタイプの政治家だと思います。特にアメリカは、2026年11月に中間選挙を控えています。

そのため、トランプ大統領は目に見える形でアメリカ国内に“これ頑張ったぞ“とアピールしたいということがあります。そのため、例えば3月の首脳会談で日本側に高いボールを要求することもあり得るなと見ています。

高市政権 “解散”のカードを切るのはいつ?

高柳キャスター:
高市総理が切れるカードとして「解散」もあります。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
高市総理は年頭の会見で予算・重要法案という話をしていましたが、日米首脳会談があるまでは、なかなか解散というカードを切れないのではないかと見ています。

しかし、複数の与党関係者によると、「高市総理は確実に今、どのタイミングで解散を打てるか見計らっている」と言われています。

歴代総理が早期解散を見送ってきたあるあるとして「実績を上げアピールして、国民の意志を問う(選挙戦を戦いたい)」という形に持っていきたい思いがあり、高市総理にもその考えがあるのだと思います。

その中で、高市総理が作りたい実績としては、下記のようなことが考えられます。

【高市総理が作りたい実績】
1:国家情報局を設置するための法案
2:副首都構想の法案     
3:議員定数削減

この3点をどうしていくのかが、解散を決める大きな要因になってくると思っています。

星浩さん:
解散の時期を占ってみました。今年6月が5割、今秋以降が5割の予想です。

通常国会は6月21日までです。定数削減など、かなり難しい懸案もありますし、おそらく国会の会期末は相当緊迫してくるので、その段階で支持率がどうなっているかです。

政権の求心力が落ちてくるようですと、場合によっては追い込まれて解散・内閣不信任案の提出というタイミングも出てくると思いますので、6月が1つの目途だと思います。

それがもし見送られれば、衆議院の任期は2年以上残っていますので、今秋以降にタイミングを伺うということになってくると思います。

井上キャスター:
最低限やることはやって、支持率が高いまま持ち込みたいのは、政権側の考えということですか。

星浩さん:
高市総理からすると、そこで勝利を目指してやるのか、もう少し社会保障改革や抜本的な改革をやるので解散を先送りするか、という2択になると思いますね。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
私の予想は、解散の時期は6月の会期末「か」。あえて「か」とつけました。引き続きウォッチしていきたいと思います。

========
<プロフィール>
後藤俊広さん
TBS報道局 解説委員 元政治部長
小泉内閣時から国会を取材

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年

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