1月23日通常国会“冒頭解散”か? 吉村氏「選挙協力必要ない」自民・維新の足並みどうなる【Nスタ解説】
通常国会が、今月23日に召集されることになりました。
【写真で見る】大阪 自民・落選中の議員からは「総理、早く選挙を」との声も
その冒頭で高市総理が、衆議院を解散するとの見方が広がるなか、与党側から、国会の日程が示されないことに、野党は反発しています。
“だんまり”高市総理の最終判断は?
井上貴博キャスター:
衆議院を解散するのかどうか。
最終判断が注目される高市総理の直近のスケジュールは以下のようになっていて、13日の夕方に予定されている日韓首脳会談後の共同記者発表で、言及があるのか注目されています。
▼9日(金)
「解散論」が浮上
▼10日(土)・11日(日)
総理公邸で過ごす
▼12日(月)
日韓首脳会談が行われる奈良へ
▼13日(火) 夕方
日韓首脳会談後に共同記者発表
→解散について何語る?
吉村氏「選挙協力しない」 2024年衆院選で維新圧勝の大阪
井上キャスター:
自民党と連立を組む「日本維新の会」は、どのような状況なのでしょうか。
吉村洋文代表は13日、解散について「連立合意の内容について国民に信を問うことになると思う。維新の代表として定数削減、社会保障改革、副首都をより強く訴えていければ」としています。
来る選挙で、連立の足並みを揃えていくことはできるのでしょうか。維新のお膝元・大阪に注目しました。
2024年の衆院選では19ある選挙区のすべてで、日本維新の会の所属議員が当選を果たしました。このうち14の選挙区で自民、4の選挙区で公明、1の選挙区で立憲が2位につけるという結果になりました。
では、与党として連立を組んだ自民と維新は、どう対応していくのでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
自民党と公明党の連立では、選挙協力をしっかりしていました。基本的には、公明党は小選挙区に候補者を立てず自民党を応援し、一方、自民党は「比例は公明に入れてください」と支持者に訴えることですみ分けていました。
2024年の衆院選の結果からも、大阪では自民と維新が直接対決している選挙区がとても多いことが分かります。
その中で、今から選挙区を調整することはほぼ不可能に近く、吉村代表も「選挙協力は必要ない」と言っていますので、与党同士の戦いとなりそうです。
異例の“与党対決”に?公明票の影響は…
井上キャスター:
自民と維新、それぞれの強み・弱みはどう見ていますか。
岩田夏弥 政治部長:
▼維新は、与党として初めての総選挙となります。「高市政権支持」の有権者が、維新に投票するのか、自民に投票するのではないかという懸念があります。
一方で、▼自民党は、高市内閣の支持率が高いので、人気に乗って議席を増やしたいという中で、連立を離脱した公明票を失えば、マイナスの影響は大きいとみられています。
両党は、微妙な関係で選挙戦に臨むことになります。
井上キャスター:
これまでは自公連立で、「選挙協力をするのが当たり前」という印象でしたが、海外では連立を組んでいても、選挙では戦うという考え方もあるようです。連立の考え方自体が変わるかもしれませんね。
陸上100mハードル 元日本記録保持者 寺田明日香さん:
新しい形をどう作っていくのか、別のやり方があるのか気になります。
岩田夏弥 政治部長:
少数与党になったことで国会の在り方も様変わりして、与党・野党関係なくいろいろなところと協力して、法案を作っていく中での選挙です。選挙の在り方自体も従来の常識とは違う形になっていくのかもしれません。
自民・落選中の議員からは「総理、早く選挙を」との声も
大阪の選挙区から出馬に意欲を示す維新の現職議員と、自民党の元議員を取材しました。
2024年の衆議院選挙で、維新の候補に敗れ、落選した自民党の谷川とむ氏。
その維新は、今は与党ですが、早期の解散となれば、大阪などの選挙区で与党同士がぶつかるとみられます。
ーー同じ与党なのに選挙区で戦う。今後に禍根を残す懸念は?
自民党(大阪19区)・谷川とむ氏
「選挙なんか戦えば禍根を残すんですよね。宿命ですよね、選挙に出る人間の」
2025年末、谷川氏ら落選中のメンバーは高市総理と会食。その際、選挙に関するやりとりがあったといいます。
自民党(大阪19区)・谷川とむ氏
「同僚からは『総理、早く選挙やって下さい」とおっしゃってた人もいたので」
ーーこの支持率の中で?
「この支持率の中で」
「ガチンコでやって選挙が終わればノーサイド」維新議員
前回の衆議院選挙で、維新は19ある大阪の選挙区で全勝。美延映夫議員も当選した一人です。次の選挙のスタンスを聞くと…
日本維新の会(大阪4区)・美延映夫 衆院議員
「自民党さんと維新で合意したことを前に進めていくためにも、いわゆる『古い自民党』に戻さないという形で、しっかり我々はやっていきたいと思っている」
自民候補との対決を見込んでいる美延氏。
日本維新の会(大阪4区)・美延映夫 衆院議員
「いまさら候補者調整するとか、そういう必要は、私は全くないと思う。ガチンコでやって選挙が終わればノーサイド」
その美延氏と同じ大阪4区で、前回落選したのが自民党の中山泰秀氏。次も出馬を予定しています。
自民党(大阪4区)・中山泰秀氏
「地元でぶつかっているから何とかというんじゃなくて、政策と選挙は別だという考え方のもとで、きちっと進めていった方が」
13日は高市総理と並んだ新しいポスターが、後援会にお披露目されました。
自民党(大阪4区)・中山泰秀氏
「(自民で)単独過半数が取れたら、それが一番理想形なんですけど、それを作るも作らないのも今回の有権者の行動次第」
ーー自民党が単独過半数になれば、連立を見直す機会になるか?
中山氏の後援会メンバー
「それは思います」
「連立の行方は変わるでしょうね」
異例の事態となる“与党対決”。維新の吉村代表は…
日本維新の会・吉村代表(13日午後)
「選挙区調整やる必要はないと思ってますから、選挙は戦えばいいと思っています。解散になれば当然、与党で過半数目標に僕自身は考えています」
立憲は“政権交代を見据え” 短期戦に向けた野党の準備状況は?
井上キャスター:
主な野党は、どのような状況なのでしょうか。
【主な野党の準備状況】
▼立憲:政権交代を見据え約200人の擁立目指す →約30人が未定
▼国民:小選挙区で約100人の擁立目指す →約60人が未定
▼公明:連立離脱に伴い比例選に注力する構え →準備が進まず
岩田夏弥 政治部長:
本当に短期戦になりそうですよね。高市総理は衆院解散について明言はしていませんが、各地では選挙があるという見方が広がり続けているのが今の状況でしょう。
井上キャスター:
解散はあると考えていいのでしょうか。
岩田夏弥 政治部長:
最後は総理の判断ですので、そこはなんとも言えません。
韓国・李在明大統領やイタリア・メローニ首相の来日など、17日までは外交日程がありますので、その後にどのような発言をするのか注目です。
その前に何か発言する機会があっても、確たることは言わないのではないかと思います。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当
寺田明日香さん
陸上100mハードル 元日本記録保持者
東京五輪で準決勝進出 “ママアスリート”の先駆者