満員電車で5cm近づくだけでも盗まれる?クレカ不正被害額が過去最多 手元にあっても盗まれる手口と対策【Nスタ解説】
キャッシュレス決済が主流になりつつある今、クレジットカードのトラブルも増加の一途をたどっています。
身に覚えのない不正利用の被害が拡大していて、1年間の被害額は過去最多の555億円に上っています。
増加するクレジットカードの不正利用 番号盗用の手口とは?
井上貴博キャスター:
2024年はクレジットカードの不正被害額が555億円と過去最多となりました。不正利用のうち、番号盗用被害が圧倒的に多くなっています。
実際に、飲食店で客が会計する際にクレジットカードの情報を盗み、合計約50万円をだまし取った疑いで従業員だった男が逮捕されました。
その手口は、会計の際に店の会計とは別に、自分のスマートフォンの決済代行アプリを開き、客のクレジットカード情報を読み込んで、振込先を自分の口座にして送金したということです。
客席からレジが離れたお店も多いので、基本的にカードを渡すというのはリスクがあるということを考えていただいて、できれば目のつく範囲で決済をしてもらうのか、会計についていくのかということになるそうです。
クレジットカード情報を盗まれると「危険だ」という意識は持っているかと思います。
サイバーセキュリティ専門家の増田幸美氏によると、クレジットカードの▼カード番号、▼セキュリティコード、▼有効期限、▼カード名義人、「これら4点が揃うとオンライン決済で悪用される」と言います。しかし、4点だけでなくても「サイトによってはカード番号と有効期限だけで不正利用されるケースが出てきている」ということです。
満員電車は要注意!? 不正利用されないために注意したい行動
井上キャスター:
次は、不正利用で注意したい行動です。今までは、カードの現物を手元から盗み取るケースでしたが、そのようなことをしなくても不正利用は可能だそうです。
例えば、電車の中で買い物をして決済をするときに、カード番号を確認するために、カードを手元に出すケースです。こういう場面で周囲に見られる危険性があります。このような行動には注意してください。
また、満員電車やエレベーターなど、非接触で情報を盗む「非接触のスキミング」という手口があります。カード番号や有効期限を抜き取るというものです。
ただ、5~6cmの距離まで近づかなければ情報を抜き取れません。満員電車で身動きが取れない場合、大きな違和感なくスキミングされてしまうリスクがあります。犯人が持っている機械は手のひらサイズですので、なかなか見分けがつかないと言われています。
また、カードを持っているだけで盗み取られるリスクもあります。サイバーセキュリティ専門家の増田幸美氏によると、クレジット番号には基本的に規則性があるそうです。銀行の番号やID、会員番号など、ある程度の規則性で並んでいるようです。
今はAIも発達していますので、コンピューターで大量に番号を生成し、本人認証がゆるいショッピングサイトで生成した番号が使えるか試していくそうです。10万~100万個生成してショッピングサイトで使い、使える番号から不正利用が始まるという手口もあるそうです。そのため、カードを持っているだけでリスクがあるという時代になってきたということです。
山内あゆキャスター:
やっぱりこうなると、ちゃんと明細を確認することが重要ですね。
井上キャスター:
クレカ不正利用の対策を聞くと、サイバーセキュリティ専門家 増田幸美氏によると、▼よく使うショッピングサイトに限定する、▼普段使わないサイトを使う際は代引きなどの決済手段にする、▼明細を毎月確認することです。
非接触のリスクはありますが、今は100円ショップで「磁気遮断(スキミング防止)カードケース」なども売られています。それを活用するのも有効だということです。