「はぁ~」“フキハラ”こと不機嫌ハラスメント、あなたの家族は大丈夫?ため息や舌打ちで…【Nスタ解説】
家族の何気ないため息で、胸がザワついたことはありませんか?その正体は、最近注目されている“フキハラ”こと、不機嫌ハラスメントかもしれません。
ため息 舌打ち…これはフキハラ?
山形純菜キャスター:
「不機嫌ハラスメント」というのは、不機嫌な態度や表情で精神的なダメージを相手に与えるパワーハラスメントの一種です。
これまで不機嫌ハラスメントは見えてきませんでしたが、ハラスメントの対策が進んだことで、表面化して注目されているということです。
どういった言動がフキハラに当たるのでしょうか。
【あなたのこんな言動もフキハラ】
▼頻発はため息
▼大げさな舌打ち
▼ドア“バタン”
▼リモコン“ドン”
日本ハラスメント協会によると、こういったものが繰り返されると、不機嫌ハラスメントに当たるということです。さらに、こんな言動もフキハラに該当します。
【あなたのこんな言動もフキハラ】
▼食事中に突然席を立ち、用意された食事「もういい」
▼質問に対して「んー(長い沈黙)」
▼渋滞している道路で「あなたのせい」
▼話しかけると毎回「テレビの音量を上げる」
例えば、▼食事をしていたら突然席を立って、「もういい」と言って自分の部屋に行ってしまう。何で不機嫌になっているのか理由がわからないので、相手にとって精神的負担になります。
▼会話をしていて質問したら、「んー」と言って長い沈黙をする。これは「何か話してくれるのかな」と相手に気を遣わせる時間を強いているということです。
▼話しかけると毎回「テレビの音量を上げられる」。無言でうるさいよと言われているように感じますよね。
▼渋滞にはまったら、「あなたのせい」と理不尽な不機嫌をぶつけてくる。
家庭でよくあるシチュエーションを再現 どこからがフキハラ?
山形キャスター:
親しいほど「察してよ」とか「わかってくれよ」という気持ちが、フキハラに繋がるのかもしれません。では、どこからが不機嫌ハラスメントなのか、家庭でありそうなシチュエーションで見ていきましょう。
高柳キャスター「ただいま~」
女性「(無言)」
高柳キャスター「あれ、どうした?」
女性「(スマホを見ながら)別に、なんでもない」
高柳キャスター「ごめん、俺なんかしたっけ」
女性「(ため息)」
この会話はどこからがフキハラになるのでしょうか。もう一度最初から見ていきます。
▼帰宅したときに返事がないのは、聞こえていない可能性もあるので、まだ判断できません。
▼「別に、なんでもない」は、スマートフォンに集中していて、上の空だった可能性もあり、一度だけであれば「フキハラ」とは言えません。
▼何度も重なると「ため息」でも一度で「フキハラ」になるということです。
「相手をコントロールするために不機嫌になる」はフキハラ
山形キャスター:
「不機嫌」と「不機嫌ハラスメント」、何が違うのか見ていきます。
<ただの不機嫌>
【説明】理由をある程度話す
【期間】一時的で終わる
【内容】自分が落ち着くまでの時間がほしい
<フキハラ>
【説明】理由を伝えず原因がわからないまま
【期間】数時間~数日 断続的にダラダラ続く
【内容】相手をコントロールするために不機嫌になる
では、家庭内でどうすれば良いのでしょうか。
日本ハラスメント協会・村嵜要代表理事によると「家庭内のフキハラは事前に不機嫌の理由を伝えられるので(職場でのフキハラより)防ぎやすい。原因となる体調不良やストレスについて話し合うことが重要」だということです。
井上キャスター:
職場よりも防ぎやすいと思えるかもしれませんが、より密になる関係性だと、難しさが増すのかなとも思います。家庭だからこそ、甘えてしまうこともありますよね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
「もう知ってるはずだ」と思っているけれど、意外と通じなかったりすることはあります。
自分を守るため…家族にも“感情ミュート”
山形キャスター:
今、“感情ミュート”という言葉も生まれているということです。
博報堂生活総合研究所が「自分の感情を出せる相手や場所」について調査したところ、以前より「減った」と答えた人が6割超だったということです。
悪い感情だけではなく、「嬉しい」や「楽しい」というような良い感情も出さない人が増えていて、そういったものを“感情ミュート”というそうです。
博報堂生活総合研究所・松井博代上席研究員によると「相手も自分も傷つかないために感情をミュートする人は時代の流れとともに増加。感情のぶつかりがなくなるので、ハラスメントの面では有効」だということです。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身