“麻薬対策”争点のコロンビア大統領選 コカ栽培めぐり左派は「転作」 極右は「壊滅」を主張 「親族のうち20人が殺された」 長くつづく課題に国民の選択は?

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-06-19 17:24

南米コロンビアでは21日の大統領選挙の決選投票に向けて麻薬対策が争点となっています。その最前線、コカの栽培地の住民はどのような思いで選挙戦を見ているのでしょうか。

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音楽ライブさながらの選挙集会。開いたのはコロンビアの大統領候補、デラエスプリエジャ氏です。

極右候補 デラエスプリエジャ氏 
「コロンビアよ、私は吠えて噛みつくみんなのトラだ!」

自らをトラになぞらえる極右政治家で1回目の投票を一躍、トップで勝ち抜けました。信奉するトランプ大統領から「全面的な支持」を得て、21日の決選投票に向け国民に支持を訴えます。

極右候補 デラエスプリエジャ氏
「麻薬を積んだ船が海に出たら、乗員ごと撃沈するよう命令を出すつもりだ」

選挙戦で大きな争点となっているのは、麻薬対策です。コロンビアでは4年前に初の左派政権が誕生。政府の麻薬対策が変わる隙を縫って世界最大ともいわれるコカイン生産が急拡大しました。そのため、今、アメリカから厳しく対策を求められています。

左派政権 セペダ氏
「これからも小規模農家や農村の経済を発展・強化していきます」

今回の選挙では原料のコカの栽培をめぐり、左派は農家にほかの作物への転作を促す政策を主張。一方、極右は除草剤を散布して畑を壊滅させることを主張するなどその対策は真っ向から対立しています。

海沿いの町からボートで1時間弱。

記者
「今、細い川をゆっくりと進んでいます」

着いたのは600人ほどが暮らす集落です。そのすぐそばでコカの栽培がおこなわれていました。この畑では元々、合法の作物を作っていましたが、貧しさからコカの栽培に手を出しました。ただ、コカは武装ゲリラの大きな収入源のため、住民は脅され栽培を強制されるほか、トラブルも絶えないといいます。

住民
「違法作物(コカ)の栽培に関わり、親族のうち20人が殺されました」

そこで、住民たちは新たな道を選びました。

住民
「コカの木を引っこ抜きます」

この集落では左派が進める農家の保護を目的とした政府プログラムへ参加したのです。ほかの作物へ転作すれば補助金がもらえます。また、この地域では現在、ゲリラと政府の和平が成立しているため、住民の安全も確保されているといいます。

住民
「現政権(左派)が私たちのような貧しい人々のために行っている政策は、本当に大きな助けになっています」

一方、国全体でみればゲリラの影響が及ぶ地域は広く、転作が行われた農地はわずか6%にとどまります。そのため、ゲリラへの強硬策を求める声も強く、選挙戦はデラエスプリエジャ候補のリードが続いています。

長く国の課題となっている麻薬対策。国民はどちらの政策を選択するのでしょうか。

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