“炎どこまで?”伊勢神宮近くの商店街で火事 近鉄宇治山田駅の駅前 火の勢い衰えず…火災が広がった理由は?【news23】
三重県の伊勢神宮近くの商店街で火事があり、多くの建物が被害を受けました。
【写真で見る】伊勢神宮近くで火事 消防車など17台出動 当時の様子
伊勢神宮近くの商店街で火事
記者
「こちらが商店街の入口です。中に少し入ると、焼け野原になっています。ほとんどの建物が延焼して燃え尽きています」
現場近くで働く人
「(伊勢神宮の)外宮さんは、10分15分ぐらい歩いたらかかる。炎が近くまで来ていたので、『どこまで来るの』みたいな感じ」
三重県伊勢市にある伊勢神宮の近くで31日午後、火事が起きました。
現場は近鉄宇治山田駅の西側にある「明倫商店街」。伊勢神宮の外宮からは約500メートル離れていますが、炎はそばにある建物を次々と飲み込んでいきます。
記者
「商店街の中ですが、ほとんどが燃え尽きています」
商店街の入口付近では、警報音が鳴り響く中、消防隊員が炎と煙の前で消火活動をしていますが、火の勢いは衰えません。
現場近くで働く人
「お昼食べるのにカフェに寄ったら、3時過ぎぐらいに店主が外を見て『何か燃えてるよ』って。カフェに避難してきてる常連さんとかが、『停電してるから家いても暑い』って。ガス爆発も怖いから、どうしようみたいになって」
近くで飲食店を経営
「長屋みたいに全部繋がってると思う。一軒が燃えたらもう一瞬で燃えていくでしょうね」
専門家「最も困難な街区の火災」半分以上シャッターが閉まった商店街
31日午後3時すぎ、「商店街で店舗が燃えている」などの通報が相次ぎ、消防車など17台が現場へ急行。
現場の消防車両からは、ハシゴが数十メートルの高さまで伸びています。
元東京消防庁・麻布署長 坂口隆夫さん
「これはなぜかというと、要は消防隊のホースが地上から中の方に進入できないということ」
「建物と建物が接しているような状態だから、中に入って放水することができない。やりにくい。そういう特徴がある街区であるということ」
「もうこれは消火活動では最も困難な街区の火災であると」
火事が起きる前の現場の様子を確認すると、26店舗が営業する昔ながらの商店街。中の通路は狭く、その両側に店が並び立っています。しかし、近所に住む人は…
近隣住民
「ここは昔の商店街、ここのところは空き家が多い」
「(商店街の)半分以上はシャッター」
専門家は「火事の発見が遅れた可能性」を指摘します。
元東京消防庁・麻布署長 坂口隆夫さん
「昼間の火災なので、通常であれば火元の方が火災を見つけて、初期消火をして、ぼやで消すことが可能」
「できなかったのは、火災が発生したときに、その場に人がいなかったのかなと。あるいは初期消火をしたが、消すことができなかったのか。そのどちらか」
アーケードが延焼速度を速めたか 専門家「再燃の可能性」指摘
別の専門家は、「商店街に貼られたアーケードが延焼速度を速めた」とみています。
元東京消防庁 警防部長 佐藤康雄さん
「アーケードを伝って、接している商店街に次々と延焼している。アーケード火災の特性がよく見られる」
「ただ燃えてるだけでは炎のエネルギーは上に行くだけ。アーケードだと横に長く連なっているので、(炎が)横に這ってしまう。延焼速度が速くなる」
今のところ、けが人や逃げ遅れた人の情報は入っていませんが、この火事で、周辺に住む249世帯528人に避難指示が出されています。
元東京消防庁 警防部長 佐藤康雄さん
「風が強くなると飛び火などもあり、鎮火・鎮圧するまでは消防隊の気を許せない。周辺の方も、火が再燃して大きくなってくることもあるので、十分警戒していただきたい」