【ビール4社カルテル疑惑】業界団体トップを直撃「認識ない」組合の関与を否定 一方で「不信感は我々にも影響…」同業者からは不安の声【news23】
ビールメーカー大手4社が、“価格カルテル”を結んでいた疑いがある問題。業界団体である「酒造組合」のトップを務めるサッポロビールの社長が8日夜、JNNの取材に応じ、組合担当者の関与を否定しました。
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“カルテル疑惑” 業界団体トップに直撃
サッポロビール本社。時刻は8日午前2時ごろ。段ボールをトラックに積み込む公正取引委員会の係官の姿がありました。
日付けをまたいで行われた捜索。アサヒビール本社でも…
記者
「多くの段ボールを乗せた車がアサヒビール本社を出ていきました」
公正取引委員会が7日、強制調査に入ったのは「アサヒビール」「キリンビール」「サントリー」「サッポロビール」の本社などです。
関係者によりますと、4社は「ビール酒造組合」に加盟していて、毎月第一木曜日に「一木会」(いちもくかい)と呼ばれる会合を開催。
その裏で各社の営業課長らが非公式に集まり、値上げ幅の具体的な目標を定めるなどして「カルテル」を結んでいたとみられています。
そして、その後の関係者への取材で、容器ごとや1リットル単位で細かく価格を調整していたとみられることが新たに分かりました。
8日夜、「ビール酒造組合」トップも務めるサッポロビールの時松社長がJNNの取材に応じ、組合の関与を否定しました。
(ビール酒造組合会長代理理事)サッポロビール 時松浩社長
「酒造組合としてやっているのは、業界の健全な発展の議論なので、私の知る限りそういう議論をしているという認識はない」
「ビール業界全体に不信感…」同業者から不安の声
クラフトビールメーカーは、業界全体への影響を心配しています。
ヤッホーブルーイング 井手直行社長
「10月に酒税がさがったので、我々ビール業界とっても追い風だと思っていた矢先に、こういう疑惑があるというのはとっても残念。ビール業界全体に対する不信感みたいなものは、当然我々(クラフトビールメーカー)にも影響するなっていう心配はある」
事実であれば、消費者が余分な負担を強いられていた可能性がある「価格カルテル」の疑い。
大手4社は2022年10月と2025年4月に同じタイミングで値上げしています。
ヤッホーブルーイング 井手直行社長
「大手は競争が激しいので、横並びに競争してそうなっているのかと単純にずっと思っていた。まさかこんなことしてるとは思っていないので、とても驚いた」
専門家は今後の調査次第では、「上層部が責任を問われる可能性もある」と指摘します。
元・公取委審査専門官 東北大学 伊永大輔教授
「彼ら(課長ら)が主導的にやってるわけじゃなくて、会社の上層部からの指示を受けて話をとりまとめて帰ってきただけという、役割を与えられている場合もあるかと。値上げに向けてどういった組織的な意思決定が行われたのかということが解明されていくのではないか」