高市総理「続投」一転「考える」 簗大臣の進退は 追及次々“予算カット”発言に無料シャトルバス…「箇所付けシリーズ」SNSでアピールも【news23】
“予算カット発言”に“シャトルバス問題”。連日追及を受ける簗農水大臣ですが、高市総理は今夜、簗大臣から電話で説明を受けるということです。
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13日から国会で始まった予算委員会の論戦。渦中の簗和生農水大臣の進退について問われた高市総理は…
公明党 中野洋昌 議員
「適性を持った方に(大臣を)かわっていただくべきではないか」
高市総理
「簗大臣の地元での発言は、事実であるとしたら本当に不適切なもので、本当にダサいと思う。その人が行政の運営をしていっていいのかどうかも含めて、私はしっかりと考えさせていただく」
先週は続投させる考えを示していましたが、きょうは一転、“考える”と話しました。
大臣続投か否か、進退をかけた国会で簗大臣は何を語ったのでしょうか。
追及の口火を切ったのは、身内の自民党議員でした。
自民党 田村憲久 政調会長代行
「残念な今、国会では議論がされている。選挙に負けた地域だから、首長が応援してくれなかったなどで予算を削減する事を政治家がするとは信じられない」
簗和生 農水大臣
「予算の減額を求めたという事実は一切ありません」
さらに、追及は簗氏の陣営が衆院選の出陣式で地元の有権者を無料のシャトルバスで送迎していたことについても…
自民党 田村憲久 政調会長代行
「公職選挙法違反に当たるのではと報道であるが、公選法上、自ら違反していると、自ら理解しながらやったのか」
簗和生 農水大臣
「(支持者には)お年を召された方も非常に多く、人道上の観点もありシャトルバスを用意した」
「利益供与や寄付ではない」と違法性を否定しました。
ただ、午後になっても追及はやまず…。野党側は、なぜ簗氏が衆院選で自らを支持しなかった栃木県那須烏山市と那珂川町の2つの自治体に限り、国交省に予算の問い合わせをしたのか質しました。
民主改革の会 山岡達丸 議員
「2つの自治体だけ非常に固執して、何らかの思いを持って問い合わせをした。そうではないのですか」
簗和生 農水大臣
「地域の方から問い合わせなどいただいた時には、比較的時間を置かずに、すぐに役所にお伝えする。2つの自治体について関心のある声をいただいたので、その時期に国土交通省に問い合わせをした」
一礼して席に戻る簗氏に高市総理はこの表情。
続いて答弁に立った長妻議員は…
民主改革の会 長妻昭 議員
「問題となっている発言は自民党の大田原市の支部の懇親会での発言で、このような発言は以前にもしているのか」
簗和生 農水大臣
「予算の関係ということだと、他の支部の集まりでも、そういった話をしたことは事実」
民主改革の会 長妻昭 議員
「失言とかそういうものじゃなくて、大臣の信念、確信を持ったこびりついた信念ではないか」
「予算カット」発言は失言ではなく、簗氏の信念だという野党の指摘。“予算を左右できるかのような言動”は簗氏のSNSからも垣間見えます。
簗氏のSNSより
「やな和生が箇所付けした現場シリーズ」
「箇所付け」とは、公共事業の予算や補助金を配分する調整のこと。簗氏は、道路工事現場を視察した写真を添えて、自身が「箇所付けした現場」として紹介しています。
去年2月の投稿では。
「継続的に、やな和生が国の予算を確保しています」
去年3月には。
「やな和生が引き続き予算を確実に確保して参ります」
こうした投稿は確認できただけでも7回あり、大田原市や矢板市など自身の選挙区内の4つの自治体の道路工事に「予算を確保している」とアピールしていました。この投稿について簗氏は。
簗和生 農水大臣(9日)
「他党の政党の方も含めて、この事業をやった、実現したと報告している認識で、表現はいろんな形があるが、箇所付けに介入したという意味ではない」
こう話し「働きかけ」を否定していましたが、簗氏から国交省への“一連の問い合わせ”をめぐっては、本当に「圧力」がなかったのか。検証が難しい状況も生じています。
国土交通省の幹部は今年2月、簗氏と面会するなどし問い合わせを受けていますが、井林大臣は13日、「記録自体が作成されていない」と繰り返しました。
記者
「細かくはなくても、大まかな概要であったりあるいは作っていたということなのか、それとも一切合切1枚も1文字も何も記録は作っていないということか」
井林辰憲 国土交通大臣
「記録は作成されておらず、このことを前官房長からは細かいメモはないと聞いている」
簗氏と面会した国交省の幹部は細かいメモを残しておらず、「はっきり覚えていない」としたうえで、「逆にはっきり覚えていないくらいなので、働きかけや圧力を受けたことはなかったと思う」と言います。
記者
「公式・非公式にかかわらず、一切メモも取っていない?」
井林辰憲 国土交通大臣
「記録自体が作成されていないということです」
記者
「すごく細かな道路の名前とか覚えられないと思う。一切メモを取らず頭の中で覚えていたのか」
井林辰憲 国土交通大臣
「道路の名称ではなくて、お問い合わせをいただいた2市町でございますので、その自治体の名前については忘れないように覚えて帰ってきたという報告を受けております」
記者
「メモは取らずに記憶で対応?」
井林辰憲 国土交通大臣
「記録自体が作成されていません」
箇所付けについての国交省への問い合わせは、13日の国会でも議論となりました。
簗和生 農水大臣
「箇所付けはほかの場面で聞いたかどうかっていうものは少し明確に私も記憶や記憶…、記憶や記録を持ち合わせていない」
民主改革の会 山岡達丸 議員
「肝腎なところは記憶や記録がないというご答弁なわけであります」
記録の存在をめぐる問題は、これまでにも繰り返されてきました。
2016年、国有地が森友学園におよそ8億円値引きされ売却された問題。安倍元総理夫妻の影響があったかどうかが追及されました。
安倍晋三総理(当時・2017年2月17日)
「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということをはっきりと申し上げておきたい」
その1週間後…
佐川宣寿 理財局長(当時)
「近畿財務局と森友学園の交渉記録はございませんでした。記録は残っていないということでございます」
この発言のあと、財務省が決裁文書を改ざんしていたことが発覚したのです。
13日夕方、取材に応じた高市総理は。
高市総理
「今夜中に電話なり何なりで報告をまず受けたいと思います。あす予算委員会終わった後、もしも会えればですね、ちょっとしっかりとお話を聞きたいと思ってます。今日電話で納得いく説明がないとか、明日の委員会での答弁もありましょうが、私に疑問が残ればしっかりと話を聞きたい」
シャトルバスをめぐる問題について、簗氏から今夜は電話で、14日は直接報告を受ける予定であることを明らかにしました。