今年のみかんは小玉で糖度が高い 甘い見分け方と長持ちさせる保存術&農家がAI活用などで「収入2倍」になった理由【Nスタ解説】
スーパーでも並び始めている「みかん」。
みかんは消費者だけでなく、農家にとっても“おいしい”果物となっています。
【写真を見る】ポイントは“軸”と“表面” 専門家直伝!甘いみかんの見分け方
みかんの季節到来!2026年は小玉で糖度が高い傾向に
山形純菜キャスター:
2026年のみかんの収穫量はどうなのでしょうか。主要な産地での収穫量の変化を見ていきます。
【みかんの収穫量】
▼静岡(JAみっかび):前年比107%(10月1日時点)
▼和歌山(JAわかやま ありだ地域本部):前年比108%(10月1日時点)
▼愛媛(JA全農えひめ):前年比81%(10月1日時点)
▼熊本(日本園芸農業協同組合連合会):前年比97%(9月1日時点)
愛媛・熊本は実りが少ない「裏年」ともいわれています。2025年と比べると少ないですが、2024年と比べると多いそうです。
10月中旬ごろに出回っているのは「極早生みかん」という種類で、皮が緑色のうちに美味しく食べられるものです。
極早生みかんは緑色のものからオレンジのものまでありますが、一般的には緑のものは酸っぱいイメージだと思います。
ただ、2026年のみかんは少雨で小玉となり、糖度が高い傾向にあり、緑のものでも甘いのが特長だといいます。
ポイントは“軸の細さ”“キメの細やかさ”!甘いみかんの見分け方
山形キャスター:
みかんは、出回る時期によって次のように呼称が異なります。
【みかん 旬の時期と特徴】(※NPO法人柑橘ソムリエ愛媛・二宮新治理事長によると)
▼極早生みかん(9月~10月)
皮が緑色のうちにおいしく食べられる
▼早生みかん(10月下旬~12月)
糖度と酸味のバランスが良い
▼中生みかん(12月~1月)
糖度が高く酸味が抑えられ甘い
▼晩生みかん(1月~3月)
糖度も高く、皮が分厚い→貯蔵性UP
次に、甘いみかんの見分け方をNPO法人柑橘ソムリエ愛媛・二宮理事長に聞くと、2つポイントがあるといいます。
それは、▼ヘタの中心にある軸が細いこと、▼皮の表面のツブツブ(キメ)が細かいこと、の2点です。
長持ちのコツは「ヘタを下向きに」 みかんが傷む意外な果物とは?
山形キャスター:
次に保存方法についてですが、NPO法人柑橘ソムリエ愛媛・二宮理事長によると、10℃以下で保存するといいそうです。
10月中旬のような時期は湿度を一定に保つため、「冷蔵庫」で新聞紙などに包んで保存することがおすすめだといいます。
ただし、多湿も乾燥も傷みやすくなるため注意が必要です。
また、JAみっかびによると、みかんはヘタから呼吸するため、「ヘタを下向き」にして保管すると水分の蒸散を防ぐことができ、より長持ちする可能性もあるといいます。
ただ、みかんを保存するのに相性が悪い食材として「リンゴ」が挙げられます。
リンゴから出る「エチレンガス」は、みかんが傷みやすくなるため、一緒に保管する場合はリンゴを新聞紙などで包み、ポリ袋に入れると良いということです。
○○導入でみかん農家減少を救う?福岡・みやま市で農家増加のワケ
山形キャスター:
全国のみかん農家(温州)の数は大幅に減少し、ここ25年で半分以下になっているそうです。
【全国のみかん農家(温州)の数】(※総務省HPより)
栽培経営体数
▼2000年:8万3570
▼2025年:3万261
そんな中、あの手この手で担い手の確保に力を入れている地域があります。
福岡・みやま市では、40代以下のみかん農家が2012年以降、50人近く増加しているといいます。そのうち後継ぎが多いものの、新規就農者は10人を超えているそうです。(JAみなみ筑後より)
その理由の一つが、JAが導入しているAI選別機です。これまで選別は人の手によって行われていましたが、2023年からAIを導入したことで、農家の負担が大幅に軽減されたということです。
さらに、新規就農者の支援や研修制度の充実なども理由として挙げられます。
収入について、JA関係者によると、「みかんのブランド化で単価も上がり、収入が3000万円のみかん農家もいる」といいます。
みやま市のみかん農家12年目の宮本篤さん(49)によると、「AIの導入などで作業効率が上がり、栽培面積も拡大。収入は就農時の2倍にUP」したそうです。