「ルッキズムな世界だから…」糖尿病治療薬マンジャロなど不正販売か 薬局責任者の女ら2人を逮捕【news23】
“痩せ薬”であるとの誤った情報が広がり、不正な転売や目的外の使用が後を絶たない「マンジャロ」。糖尿病ではない、ダイエット目的の客に不正に販売したとして薬局の責任者らが逮捕されました。
【写真で見る】「吐き気が一番」「仕事を休む」 マンジャロの深刻な副作用とは…
「ルッキズムの世界だから…」 マンジャロ不正販売か
マンジャロを使ったことがある女性
「1か月半で12キロ(痩せた)。ルッキズムな世界だから、可愛くなるために」
こう話すのは、糖尿病の治療薬である「マンジャロ」をダイエット目的で使用したという女性。
食欲を抑える働きがあることから、本来の目的とは異なる使い方をしたといいますが…
マンジャロを使ったことがある女性
「吐き気が一番。お酒飲めなくなるとか、筋力なくなった。階段をあがるのがしんどいめっちゃ」
マンジャロは、嘔吐や下痢といった副作用が出るリスクもあり、日本肥満学会によると、減量目的で使用した際に、救急搬送や入院に至る例が国内外で報告されています。
女性が購入したのはインターネット。友人が見せてくれたサイトには「マンジャロ ダイエット」と書かれています。
外国人旅行者が日本で購入も…
また、会社員の男性は、糖尿病ではない知り合いが使っているといいます。
会社員
「食欲がないとか鬱になったりとか、ダウンしたりとか。整形じゃないですけど、『マンジャロダウンタイムだ』と言って、仕事を休む子が割合的にいる」
不適切な使用が問題となるなか、警視庁は22日、ダイエット目的で購入を希望する日本人女性に、不正にマンジャロを販売するなどしたとして、新宿区にある「First Beauty薬局」の責任者・王沛容疑者(40)ら2人を逮捕しました。
王容疑者らは、SNSを通じて、処方箋がない客にマンジャロなど少なくとも70種類の処方薬を販売していて、客の半数は外国人旅行者だったということです。
街では、日本の薬に対してこんな声が…
台湾からきた観光客
「日本の薬は品質がとてもいいんです。日本へ行くなら『ついでに買ってきて』って頼まれることが多いですね」
しかし、専門家は不適切な処方は危険だと警鐘を鳴らします。
“薬の供給不足を招くおそれ” 専門医が警鐘
日本糖尿病学会専門医 福田正博 氏
「基本的にこういうお薬というのは、フォローアップするのが非常に大切。海外の方がぽっと日本に来て、そのまま本国にたくさん持って帰るというのは危ないと思う」
さらに、マンジャロなどの不正な販売が、薬の供給不足を招く懸念があると指摘します。
日本糖尿病学会専門医 福田氏
「少し前には実際になかなか手に入らなくなったということがありまして、使っている方・新たに必要な方に使えない状態がしばらく続いたことがある。またそういうことに陥る可能性は大いにあろうかと思う」
警視庁は、王容疑者らが違法な販売を繰り返し、約2年間で6500万円ほど売り上げていたとみて捜査しています。