“北朝鮮ハッカー関与の可能性”に専門家からは懐疑の声も…不正アクセスでGMO社長が涙の初会見「犯罪者にお金払わない」攻撃者に関する情報明かさず【Nスタ解説】
GMOが不正アクセスを受けた問題から約2週間。初めて会見を行いました。
熊谷社長は涙ながらに一連の事件について謝罪しました。
(2026年11月2日午後6時時点)
涙ながらに語るGMO熊谷社長 2年前に“システムの脆弱性”指摘も
GMOインターネットグループ 熊谷正寿 社長
「23年前から私は自分が作ってきたインターネットが多くの方の笑顔に資する、安心で安全なインターネットになってもらいたいと心の底から思っておりまして。事業として一度も『儲かる』『儲ける』という言葉を使ったことがない」
涙ながらに事業への想いを語ったGMOの熊谷社長。冒頭で語られたのは一連の問題への謝罪でした。
GMOインターネットグループ 熊谷正寿 社長
「この度は、お客様をお守りすることができず、誠に申し訳ありませんでした」
「システムにセキュリティ上の問題があったことは事実」と認めた上で、自身のSNSで個人情報を公開された被害者について触れたことや、笑顔の写真を投稿したことについて「配慮が足りなかった」と謝罪しました。
その上で身代金の要求については…
GMOインターネットグループ 熊谷正寿 社長
「私達は一歩たりとも犯罪者にお金を払うことはしない」
2年前の時点でグループのセキュリティ会社からシステムの脆弱性についての報告を受けていたと公表。緊急メンテナンスはしたものの、十分な対策ではなかったと明かしました。
GMOインターネットグループ 熊谷正寿 社長
「私はこの件はこの事件で知ったというのが経緯ですが、これは責任逃れのために申し上げているわけではありません。事実だけ申し上げるとそういうことです」
“北朝鮮ハッカー関与の可能性” 会見では攻撃者に関する情報明かさず
そして、最大の注目点はGMOが行っている攻撃者の特定です。
GMOの幹部は2日朝、JNNの取材に対し「いろいろ手がかりが出てきている」と話し、北朝鮮系のハッカー集団が関与した可能性も含めて調査をしていると明らかにしています。
しかし、会見では…
――北朝鮮のハッカーによるものではないかという指摘もあります。どんな証拠でその分析をしているのか?
GMOインターネットグループ 熊谷正寿 社長
「私どものサイバーセキュリティ関連企業からの有志が集まり、その中にはICPO(国際刑事警察機構)の情報部門の担当だったものも含まれております。専門的な解析を行い、そのデータをしかるべき機関にきちんと報告をさせていただいております」
「それ以上は申し上げられることは、現在は調査中ですのでございませんので。国の名前もその他のことも一切私どもは何も申し上げることは現在ございません」
攻撃者に関する情報は明かしませんでした。
グループのGMOインターネットは、熊谷社長の月額報酬を3か月間、30%減額するなどの対応を発表しています。
“攻撃者”は誰? 専門家「素人の犯行」「プロは1社に固執して身代金要求しない」
井上貴博キャスター:
GMOは、2024年4月に子会社のセキュリティ会社がシステム上の課題を指摘していたということです。
会見の中では、4回緊急メンテナンスで対策を行ったということですが、「リスク分析不足があった」と話しました。また、事件発覚まで社長に報告があがっていなかった旨も発表されました。
出水麻衣キャスター:
社長にあがっていなかったとなると企業のガバナンスの問題も出てきます。「今後検証していく」という言葉が多く出ていましたが、検証結果は報告されるのか気になります。
井上キャスター:
北朝鮮のハッカーが関与したのではないかという報道もある中、攻撃者側については会見で、「申し上げられることは現在は調査中ですのでございません。国の名前もその他のことも一切私どもは何も申し上げることはございません」とされました。
アンノウン・テクノロジーズ株式会社の切敷裕大代表取締役によると、「北朝鮮と言い切るには弱い。得にならない動きもみられる」ということです。
また、日本ハッカー協会の杉浦隆幸代表理事は「素人の犯行。プロなら1社に固執して公の場所で身代金要求をしない」と分析しています。