コーンスターチと片栗粉はとても似ています。
両方ともデンプンであり、見た目もかなり似通っています。
しかし、これらにはきちんとした違いなどもあるわけです。
そこで今回はコーンスターチと片栗粉の違いを解説します。
お互いに違うポイントを説明するので、ぜひ参考にしてください。
特にここではお互いに代用できるかどうかもまとめます。
「コーンスターチ」と「片栗粉」の原材料の違い
まずはコーンスターチと片栗粉の原材料の違いを見てみましょう。
「コーンスターチ」の原材料
コーンスターチはとうもろこしを原材料とするデンプンです。
つまり、コーンスターチはとうもろこしから作られているのです。
「片栗粉」の原材料
片栗粉はじゃがいもを原材料とするデンプンです。
つまり、片栗粉はじゃがいもから作られているのです。
そのため、コーンスターチとはそもそもの原材料が違います。
「コーンスターチ」と「片栗粉」のとろみの違い
コーンスターチと片栗粉はとろみをつける際にも使用されます。
しかし、これらのとろみはそれぞれ違ってくるので注意しましょう。
「コーンスターチ」のとろみ
コーンスターチのとろみは温度が下がってもとろみが持続します。
そのため、冷たいメニューに使用されることが多く、片栗粉では出来ないゼリーなどにも使われます。
とろみは少し白濁したものになることを覚えておいた方がいいでしょう。
「片栗粉」のとろみ
片栗粉のとろみはほぼ透明なのが特徴です。
片栗粉のとろみは温度が下がるととろみが持続されません。
そのため、温かいメニューに使用されることが多いです。
「コーンスターチ」と「片栗粉」の適した料理
ここからはコーンスターチと片栗粉の適した料理をまとめます。
「コーンスターチ」を使うのに適した料理
コーンスターチは冷たい料理に適しています。
特にコーンスターチは冷めてもとろみが持続します。
そのため、冷まして食べることを前提とするカスタードクリームなどに適していると言えるでしょう。
「片栗粉」の使うのに適した料理
片栗粉は温かい料理に適しています。
特に片栗粉は温かくなければとろみが持続しません。
そのため、温かいまま食べることを前提とするあんかけなどに適していると言えるでしょう。
「コーンスターチ」を「片栗粉」の代用にできる?
最後にコーンスターチと片栗粉が代用できるのかどうか見ていきましょう。
互いを代用品にできる?
コーンスターチと片栗粉は基本的には代用が可能です。
しかし、条件次第で変わってくる点に注意が必要です。
コーンスターチと片栗粉には向き不向きがあります。
例えば、カスタードクリームやプリンなど冷ましても粘度を保ちたい料理に片栗粉で代用するのはNGです。冷めるととろみが低下するため片栗粉ではとろみを保つことが出来なくなってしまいます。
逆にあんかけなどをコーンスターチで代用するのもあまりお勧めしないです。コーンスターチの方がとろみがつきにくいので、使用料が多くなってしまいます。
どちらもとろみをつけるのに役立つが、特性を理解しないと美味しくない料理が出来上がってしまいます。
ただし、少量であれば極端な違いはないので代用可能と言えます。
そこは使い方次第によって大きく変わってくるかもしれません。
まとめ
コーンスターチと片栗粉は似て非なるものと言えます。
どちらもデンプンの一種なのですが、原材料がそもそも違います。
コーンスターチは文字通りとうもろこしから作られ、片栗粉はじゃがいもなどから作られるのが特徴です。
これらはその特性も違ってきます。
特にとろみに関する特性は両者で大きく異なります。
そのため、代用はできなくないものの適した料理を知っておくことが重要となるでしょう。